世界に誇る日本製品のひとつ「自動車」。海外に輸出されていることはよく知られていますが、各国の人は日本車の存在を実感しているのでしょうか。そこで、日本に住む外国人20人に、「母国で多く見かける日本車」を聞いてみました。

■トヨタ(フランス/女性/20代後半)

■トヨタカローラです(エジプト/男性/40代後半)

■母国で日本車が非常に少ないです。強いて言えば、トヨタでしょうかね(ウズベキスタン/男性/20代後半)

やはり、ダントツでトヨタ。上記の国の方以外でもアメリカ(女性/20代後半)、イタリア(男性/30代前半)、アルゼンチン(男性/20代後半)、ロシア(女性/20代後半)などで回答が挙がっていました。2012年上半期の販売台数は、米大手のゼネラル・モータース(GM)を抜いて世界一を奪回したトヨタ。みなさんも実感されているようです。

一時期はアメリカでの盗難台数が1位だったこともありますが、現在はホンダ(アコード、シビック)が1位、2位を占め、トヨタ(カムリ)が3位となっています。順位が落ちたのは喜ぶべきことですよね……?

■日産(中国/男性/20代後半)(シンガポール/男性/20代後半)

中国で日産が人気の理由には、同社が世界最速を目指して開発した「スカイラインGT-R」の存在があるといわれています。広州で開かれたモーターショーでは、GT-R目当ての来場者が後を絶たなかったとか。

■スズキ(インド/女性/30代後半)

インドでは、スズキが国内販売台数の4割を占めるほどの人気ぶり。次いで韓国の「ヒュンダイ」や、インド大手の「タタ自動車」の車が多いそうです。でも、一般的に車を持てることは非常にまれだとか。車を褒めたら、子どもを褒められたくらいうれしそうに喜んでくれます。

■日産、トヨタ、ホンダなど(イギリス/男性/40代前半)

数年前、ロンドンでホンダシビックを何台も見かけました。日本では80年代から90年代にかけて発売されていた古い型でしたが、その小ぶりな車体がなぜか街の風景に溶け込んでいたことを思い出します。

■スバル(スウェーデン/女性/40代前半)

■トヨタ、三菱(フィンランド/女性/50代前半)

スバルと三菱は、世界的に人気のモータースポーツ「ラリー」のための車を開発していることで有名です。スウェーデン、フィンランドともラリーに強い国。関心の高さがうかがえます。

「ワイルド・スピード」など、車を題材にしたアメリカ映画では派手な日本車が登場しました。その他、日本ではだいぶ前に発売が終わっている型の車が新車として販売されていたり、走行距離20万キロを超えた中古車が高値で売られていたり、海外では日本ではありえないようなことが起こっていたりします。同じ日本車でもその国らしさがうかがえるのは面白いものですね。