ゲーム、アニメをはじめ、コミックスや関連書籍など幅広いジャンルで高い人気を誇る「D.C.~ダ・カーポ~」シリーズより、2012年4月にリリースされた『D.C.III~ダ・カーポIII~』がTVアニメとなって、2013年1月より放送開始となる。
メインキャスト陣が語るTVアニメ『D.C.III~ダ・カーポIII~』
そこで今回は、放送に先駆けて、芳乃清隆役の小野友樹、森園立夏役の新田恵海、芳乃シャルル役の宮崎羽衣、葛木姫乃役の佐々木未来、瑠川さら役の桜咲千依、陽ノ下葵役の海保えりかといった6人のメインキャスト陣が語った作品の魅力などを紹介しよう。
――ご自身が演じているキャラクターについて教えてください
小野友樹「芳乃清隆役の小野友樹です。清隆は、たくさんの魅力的な女の子たちに囲まれて、『うらやましいぞ、この野郎』と思いながらも(笑)、精一杯、彼女たちの魅力を引き出せたらいいなと思いながら演じさせていただいています。清隆自身はすごく純粋な男の子なので、(周りからの『え~?』という声に対して)純粋な男の子ですよね。普通の少年のはずです(笑)」
新田恵海「森園立夏役の新田恵海です。立夏は、みんなが所属している"公式新聞部"の部長で、才色兼備な学園のアイドルといった子です。ただ、発言がときどき中二っぽい、愛すべき残念美少女です」
宮崎羽衣「芳乃シャルル役の宮崎羽衣です。学園ではしっかり者で頼れるお姉さんなんですけど、タカ君と2人のときは、タカ君に構いたくて構ってほしくてしょうがな、子どもっぽいところのある女の子です」
佐々木未来「葛木姫乃役の佐々木未来です。姫乃は清隆のお隣に住んでいる幼馴染なんですけど、小さいころから一緒にいるがゆえに、大好きなんだけど素直になれなくて、ツンとあたってしまうことがあるのですが、そのツンとデレの差が可愛らしい女の子です」
桜咲千依「瑠川さら役の桜咲千依です。さらちゃんは清隆たちより1つ年下だけど同級生の女の子です。すごく頭が良くてクールなのですが、けっこう子どもっぽい面もいっぱいあります」
海保えりか「陽ノ下葵役の海保えりかです。葵は、ヒマワリみたいで、太陽みたいで、子犬のような人懐っこさを持った一番下の後輩です。さらと年齢は同じなんですけど、さらは飛び級して2年生なので、1人だけ1年生です。清隆に対しては意外と大胆なところがあるんですけど、可愛らしさのほうが勝っていて、暴走しても、個人的にはあまり色っぽい感じはないと思っています。あと、アルバイトをすごく頑張っているのですが、頑張りすぎて風邪をひいちゃったりする"元気病弱"という矛盾した一面を持っている女の子です」
――作品の見どころについて教えてください
小野「主人公という立場から、たくさんのいろいろな女の子の魅力に触れることができるという意味で、清隆はすごくいいポジションだと思うわけですが、その主人公視点から、ぜひ視聴者の皆さんにもいろいろな女の子の素敵なところを見てもらいたいなと思います」
新田「ゲームと同じく"初音島"がアニメの舞台になっていて、今までの作品に比べると、一番普通の女の子たちが出てくる作品だと思います。桜について、いろいろ謎を解いていくという筋書きがありながらも、メインは、みんな清隆が大好きで、それぞれの恋模様が気になる、そんな感じの物語になっています」
宮崎「まず(ゲームの)静止画が動画になっているところが魅力だと思いますし、ゲームの中のあのシーンが好きだった、みたいなところがアニメでもけっこう使われているのではないかと思っています。今回『III』ですが、『I』と『II』からどういう風に物語が繋がっていくのか、というところや、立夏とシャルルとさくらの関係も見どころだと思います」
佐々木「けっこうゲームに忠実な感じになっているので、ゲームをやった方も楽しめると思いますし、ゲームをやっていない方もアニメを観て、またゲームにも興味を持てるような作品になっていると思います。あと、女の子たちが個性豊かで、本当に清隆がうらやましいのですが、そんな清隆が、魅力的な女の子たちに囲まれながらもすごく鈍感なところを、ちょっともやもやしながら観られるところがいいところです」
桜咲「ゲームで見た絵やCGが出てくるところも多いのですが、ゲームとはちょっと違った一面が見られる瞬間もいっぱいあるので、ゲームをやった方はその違いを楽しんでいただけたら面白いのではないかと思います」
海保「5人のヒロインがとっても魅力的なのはゲームと同じですが、ゲームだと1人での収録なんですけど、アニメはみんなで収録しているので、お芝居などの掛け合いを楽しんでいただきたいなと思います。あと、恋模様だけでなく、新聞部でのほのぼのとしたシーンもとってもいいなとアフレコをしていて思ったので、注目していただきたいです」
――アフレコ現場の雰囲気を教えてください
小野「よくあるパターンとしては、清隆が女の子たちとうっふんあっはんな展開になると、僕が責められるという流れがあります。『清隆、何よ』みたいなのが俺に直刺さるみたいな感じがよくありますね(笑)」
新田「ヒロイン5人ではこれまでもいろいろなことをやらせていただいていましたし、小野さんともドラマCDでご一緒させていただいていたので、アニメの収録自体は始まったばかりですが、すごく和気藹々と楽しく話しながら、『何でこんなに鈍感なのかな、小野さん』みたいな感じで清隆を責めたり(笑)、いつも楽しくアフレコをしています」
宮崎「本当に和気藹々とした現場なのですが、ヒロイン5人は、去年ぐらいからずっと一緒にやってきているので、すごく慣れ親しんでいて、お互いのクセなどもわかっているので、すごくやりやすいなと思っています」
佐々木「ヒロイン5人ではラジオもずっとやっていたのですが、ゲームの収録はずっと1人だったので、早くアニメのアフレコなどでみんなと収録ができたらいいなと思っていたので、今すごくうれしいです。本当に現場の雰囲気も良くてすごく楽しいのですが、回を重ねるごとに、小野さんとの距離を置きたくなっていく……」
小野「おっとそれはどういうことでしょう?」
佐々木「すごくいい意味で……」
小野「いい意味で距離を置きたい?」
佐々木「距離を置きたいぐらい、何でしょうね(笑)。清隆はすごくカッコいいんですけど」
小野「清隆"は"、ですね」
佐々木「清隆はすごくカッコよくて、演じられている小野さんももちろんカッコいいハズなんですけど……何でしょうね。何か隣に座っていると、だんだん距離を置きたくなっていく……まあ、こんな感じでいつも小野さんをいじって楽しんでいます(笑)」
桜咲「みんなで収録するのもすごい緊張していたんですけど、やはり一年ぐらいラジオでみんなと一緒だったり、小野さんともドラマCDでご一緒させていただいたりしているのですが、わからないところを教えていただいたりして、すごく温かい現場だなって思いました。緊張していても、みんなが笑っているから一緒に笑っていると緊張もほぐれる……そんな感じで楽しく収録をさせてもらっています」
海保「お察しのとおり、小野さんが蔑まれているのを見ているのが楽しいです。いつからかこうやっていじられるようになっていましたから……何なんでしょうね(笑)。可愛がりつつ、距離を置いているところを見ていることで、とっても癒される現場になっています。私は『D.C.III~ダ・カーポIII~』がデビュー作で、アニメのアフレコも初めてだったので、手探りでいろいろな人の話を聞きながら頑張っているのですが、とにかく"温かい"の一言ですね」
――ヒロイン5人で歌っているオープニングテーマについて教えてください
新田「これまでの『ダ・カーポ』シリーズで、ヒロインがオープニングを歌うのは初めてだと思うのですが、ストレートな感じの曲で、すごく『ダ・カーポ』ぽいというか、いろいろと深読みできる歌詞になっていて、作品の世界観、がすごく出ている曲だと思います。」
宮崎「けっこうキャラクターを意識して歌わせてもらって、風見学園のヒロインがみんなで歌っているという曲になっています。"桜"とか、そういったキーワードがいっぱい散りばめられていて、すごくいい曲に仕上がっていると思っています」
佐々木「『ダ・カーポ』シリーズは歌も魅力のひとつだと思うので、それに参加できるというのがすごくうれしかったです。聴いていただきたいのは、『瞳を見つめ』という歌詞があるんですけど、そこは一応私のソロの部分になっていて、『本当に瞳を見つめている感じで歌って』とレコーディングのときに言われて、すごくこだわって、何回も何回も繰り返して録ったので、ぜひ聴いていただきたいなと思います」
桜咲「けっこうユニゾンのところが多いのですが、最後のほうはひとりひとりの掛け合いみたいなところがあったりして、可愛くてすごく良い曲です」
海保「とにかく『D.C.III~ダ・カーポIII~』の爽やかさや青春な感じ、キラキラした感じを詰め込んだ曲調になっていて、アップテンポで乗りやすい曲になっています。掛け合いの部分は、立夏さん以外のメンバーでは唯一のソロになっているところなんですけど、ひとりひとりが何度も何度も歌い直したりしていて、一番力が入ったところになっていると思いますので、そこをぜひ聴いていただきたいと思います」
――小野さんはドラマCDからの参加ですが、特に心掛けたところはありますか?
小野「ゲームをプレイしてくださった皆さんはもちろんですが、キャストのみんな、スタッフの皆さんの中にも"清隆像"というものがすでにあったと思うので、そこを極力、みんなと意見交換をしつつ、『清隆ってどういう人? 今の俺、ヘンタイすぎない?』みたいなことを聞きながら、少しずつ"清隆像"を作り上げていきました」
――最後に放送を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします
小野「伝統ある『ダ・カーポ』シリーズということで、その中の主人公・清隆を演じられることを光栄に思いつつ、視聴者の皆様には、清隆ははたして純粋なのか、それともわかっている部分があるのか、みたいなところをぜひ楽しんでいただければと思います」
新田「『D.C.III~ダ・カーポIII~』は、今までの作品の続編ではありますが、またひとつの新しい『ダ・カーポ』という感じで、過去の作品を観てない方にもぜひ観ていただきたいと思いますし、今までの作品を観た方にも楽しんでいただける要素がいろいろあると思います。これまでの作品から繋がっている設定やキーワードなどがたくさん散りばめられているので、そういったところを探してほしいなと思います。ヒロインひとりひとりにフォーカスが当てられているので、それぞれの気持ちだったり、キュンキュンするところだったりをいろいろ見てほしいです。あとは、清隆のヘンタイぶり、美味しい感じも味わっていただけたらいいなと思います(笑)」
宮崎「『ダ・カーポ』シリーズでは以前、アイシアを演じさせていただいたのですが、今回はシャルルを演じることになり、すごくうれしく思っています。前作に似たキャラクターも登場したり……。そのあたりもアニメでいろいろと明かされていくのかな? と思っています。楽しみに待っていてください」
佐々木「『ダ・カーポ』といえば、恋模様が気になるところだと思いますが、本当に清隆がうらやましいと思うぐらい、毎回毎回、魅力的な女の子たちとのきゅんきゅんなシーンがいっぱいありますので、そこを楽しみにしていただけたらいいなと思います。ほかのヒロインたちがすごく魅力的なので、私もみんなに負けないように、可愛らしい姫乃ちゃんを演じたいなと思います」
桜咲「ずっと作品を観ている側だったので、こうして自分が『ダ・カーポ』という作品に関われるのがすごくうれしいです。登場人物がみんなそれぞれ個性的で、すごい可愛らしい部分やカッコいい部分がたくさんあります。お話もすごく面白いので、作品やキャラクターが皆さんに愛してもらえるような、そんな時間になればいいなと思っています。楽しみにしていてください」
海保「ゲームをやっていない人でもアニメから入れますし、これまでゲームをやってきた方にも楽しめる新しい『D.C.III~ダ・カーポIII~』という内容になっていて、それぞれのヒロインが魅力的なのはもちろんですが、まず視聴者様には自分が清隆になった体で、楽しんでいただけたらいいなと思います。ヒロイン5人以外にも、杉並とか男子生徒Aとかさくらちゃんとか、いろいろな人に清隆は好かれているので、そのあたりも楽しんでください。よろしくお願いします」
――ありがとうございました
TVアニメ『D.C.III~ダ・カーポIII~』は2013年1月よりTOKYO MXほかにて放送開始予定。
TVアニメ『D.C.III~ダ・カーポIII~』放送スケジュール
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
TOKYO MX | 2013年1月5日 (土) | 毎週土曜日 22時00分~ |
MBS | 2013年1月5日 (土) | 毎週土曜日 深夜3時28分~ |
テレビ愛知 | 2013年1月5日 (土) | 毎週土曜日 深夜2時50分~ |
BS11 | 2013年1月6日 (日) | 毎週日曜日 深夜0時30分~ |
※放送日時に関しては都合により変更になる場合がある |
■TVアニメ『D.C.III~ダ・カーポIII~』おもなスタッフ
原作 / CIRCUS◆監督・シリーズ構成 / 石倉賢一◆メインライター / 山口伸明◆キャラクター原案 / たにはらなつき、鷹乃ゆき◆キャラクターデザイン / 西尾公伯◆美術監督 / 近藤由美子◆色彩設計 / 原田幸子◆撮影監督 / 太田和亨◆編集 / たぐまじゅん◆音響監督 / 明田川仁◆音楽 / 中西亮輔◆オープニングテーマ / サクラハッピーイノベーション◆アニメーション制作 / 風見学園公式動画部
■TVアニメ『D.C.III~ダ・カーポIII~』おもなキャスト
芳乃清隆 / 小野友樹◆森園立夏 / 新田恵海◆芳乃シャルル / 宮崎羽衣◆葛木姫乃 / 佐々木未来◆瑠川さら / 桜咲千依◆陽ノ下葵 / 海保えりか◆杉並 / 岸尾だいすけ◆さくら / ひと美
(C)2013 CIRCUS/DCIII製作委員会 |