LGエレクトロニクスは5日、WQHD解像度に対応したシネスコサイズ(21:9)の29型ディスプレイ「29EA93-P」、Adobe RGBカバー率99%の27型ディスプレイ「27EA83-D」、10点マルチタッチ対応の23型ディスプレイ「23ET83V-W」を発表した。12月中旬より順次発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は50,000円前後から。

合わせて都内で発表会が開催され、LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括常務 李(リ)起旭(キウク)氏や、日本マイクロソフトの業務執行役員 コンシューマー&パートナーグループの金古毅氏らが登壇。製品の方向性や特徴を語った。

LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括常務の李起旭氏(左)と日本マイクロソフトの業務執行役員 コンシューマー&パートナーグループの金古毅氏(右)

李氏は、発表された3製品について「日本のユーザーにとって新しいライフスタイルを楽しんで頂けると確信している」と自信をみせる。

3シリーズの新製品は、従来同社が提供してきた「手の届きやすい価格帯」の中でも上位かつ、高付加価値のゾーンに投入するもの。李氏は、日本のユーザーのライフスタイルに寄り添う製品として、"IPS液晶"を3シリーズ全てに搭載し、「リアリティをリアルに再現する」製品をLGが考えるモニタと説明した。

LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括常務の李起旭氏。モニタの価値を追求し、プレミアムゾーンの製品を投入すると語る

日本マイクロソフトの業務執行役員 コンシューマー&パートナーグループの金古毅氏。製品を見て「美しいデザインとクオリティの高さに感動した」という

また、日本マイクロソフトの金子氏は、10点マルチタッチ対応の「23ET83V-W」について言及。「Windows 8のポテンシャルを広げるもの。23型という大きさで使ってもらえると、ゲームや親子での学習、法人向けなど大人数に適している」とし、「生産性を高め、より生活が豊かになる。非常にエキサイティングな気持ち」と、期待を見せた。

21:9の"シネスコサイズ"液晶ディスプレイ「29EA93-P」

29EA93-P

アスペクト比21:9、最大解像度2,560×1,080ドットというシネスコサイズの29型液晶ディスプレイ。ベゼル幅は約1.2mmと薄く、映像視聴時の没入間を高めたとする。ただし、液晶パネルの左右と上部に約1cm幅の非表示部が存在する。

また、本体には7W+7Wのスピーカーを内蔵。「映像が間延びせず、音楽も楽しめる」(李氏)という。主な仕様は、視野角が垂直/水平ともに178度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が5ms。映像入力インタフェースはHDMI×2(うちMHL×1)、DVI-D×1、DisplayPort×1で、USB 3.0ポート×3も搭載する。

本体サイズはW699.7×D208.5×H387mm、重量は5.65kg。店頭予想価格は50,000円前後。

21:9のシネスコサイズで、2,560×1,080ドットの高解像度。画面上部に表示されているExcelファイル内の色無しの部分が、1,920ドット時に表示できる範囲

本体背面

IPSパネルの採用で視野角は広い

液晶パネルの左右と上部に約1cm幅の非表示部がある

HDMIやDVI-D×1、DisplayPort、USB 3.0端子などを搭載

電源や設定はベゼル右下の丸ボタンをタッチして操作する

最大4画面の分割が可能。画面レイアウトも手軽に設定できる

Adobe RGB99%をカバーする「27EA83-D」

27EA83-D

Adobe RGB 99%の色域をカバーする、最大解像度は2,560×1,440ドットの27型ワイドディスプレイ。本製品専用にチューニングしたキャリブレータが付属するほか、工場出荷時にもキャリブレーションを行なっており、厳密な画質調整が必要なユーザーに適している。

主な仕様は、視野角が垂直/水平ともに178度、輝度が350cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が5ms。スタンドのチルト角度は上15度/下5度。映像入力インタフェースはHDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort×1。加えて、USB 3.0対応ポート×3を搭載する。

本体サイズはW643×D226×H459mm、重量は7.3kg。店頭予想価格は70,000円前後。

本体背面

ディスプレイ部は縦にもなる

10点マルチタッチ対応の「23ET83V-W」

23ET83V-W。Windows 8の認証を取得している

10点マルチタッチ対応の「23ET83V-W」は、スクロールやタッチ、タップ、スワイプ操作などのタッチ操作が可能。金古氏は「TNパネルでは触れた際に光ったり跡が残るが、IPSパネルだと低減されている」とIPSの優位性を説明した。なお、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。

主な仕様は、視野角が垂直/水平ともに178度、輝度が250cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が5ms。スタンドのチルト角度は上25度/下5度。映像入力インタフェースはHDMI×2、D-Sub×1。

本体サイズはW554.8×D399.1×H207.8mm、重量は6.4kg。店頭予想価格は50,000円前後。

本体背面

インタフェースはHDMIやD-Sub、USB(アップストリーム)とシンプルな印象

10点マルチタッチでピアノ演奏ソフトウェアなどにも対応。タッチの反応は軽快だった

画面の電源や設定操作はベゼル上にタッチして行う

プレゼンテーションの写真スライドショーはこちらから→