俳優の阿部寛、古坂大魔王、小柳友らが6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて映画『カラスの親指』の舞台あいさつを行った。
公開初日からの大ヒットを記念して行われた今回のイベント。登壇した主演の阿部寛は、「本当にすばらしい作品に出演できて光栄です」と観客の声援に応え、「自分自身、脚本を読んでいてだまされた一人です。これだけだまされる! と言われれば『まさか~』と思うかもしれませんが…だます自信ありです!」と作品の魅力を語った。また、先日誕生した第2子にも触れ、「子供が生まれたばかりなので、これからもっともっと頑張らなくちゃ! 応援してください」とさらなるヒットを祈願した。
また、劇中との印象の違いに、場内が一瞬戸惑ってしまうほどの変貌ぶりを見せた小柳友は、「この作品のために10キロ太って坊主頭にもしました。この映画のためだけに(笑)!」と役作りについての秘話を明かした。壇上の古坂大魔王は観客に「すでに作品を見ている人は?」と問いかけ、会場を盛り上げた。何人もの観客が挙手をすると、阿部は「ありがとうございます。はじめまして、阿部です」と近くの観客に感想を聞いていた。
同作は、直木賞作家・道尾秀介の本格ミステリー小説を映画化した作品。悲しい過去を背負い、サギ師になった阿部寛演じるタケと、成り行きでコンビを組むことになった新米サギ師・テツ(村上ショージ)を中心に物語は進行。ある日突然、2人のもとに美人姉妹(石原さとみ・能年玲奈)と一人のノッポ(小柳友)が転がり込んだことが5人を一世一代の大勝負へと導くことになる。そして、ラスト20分で仰天の真実が明かされる。