バーチカルツインウーファー方式だが、AACスパイクボルトにより2本のウーファーからユーザーの耳までの距離を同じにできる「Evidence MM07A」

サエクコマースは12月5日、米mhi(musical heart instruments)のタワー型スピーカー「Evidence MM07A」を国内発売することを発表した。希望小売価格は252,000円(ペア)となっている。

同社では2009年に、mhiのスピーカー「Evidence MMO1A」を発売している。Evidence MMO1Aは、4.5インチ径の高感度なウーファーユニットとピュアアルミリボンツイーターを採用したコンパクトな2Wayブックシェルフスピーカーだ。多くの2Wayシステムでは、クロスオーバー周波数が2~3kHzになっている。しかしこの帯域は、人間の耳の感度がもっとも高い領域だ。そこで、Evidence MMO1Aでは、10kHzという高いクロスオーバー周波数を採用。この領域でのユニットの分割をなくすとともに、1つのユニットで基音から倍音までをカバーすることで、高い音楽表現を実現していた。

Evidence Tower MM07Aは、Evidence MMO1Aを拡張した製品だ。キャビネットはW242×D300×H1,030mmのタワー型で、ツイーターを中心にに上下2本のウーファーでサンドイッチするバーチカルツインウーファー方式を採用している。使用しているユニットは、4.5インチ径ウーファーとピュアリボンツイーターだ。

同方式には、2本のウーファーからリスナーまでの距離に差ができるという問題点があるが、mhiではこれを解消するAACスパイクボルトを開発。AACスパイクボルトはスピーカーの仰角を微調整することが可能で(プラスマイナス5.4度)、リスナーの耳への2本のウーファーからの距離を同じにすることが可能だ。また、ウーファーは同じ製造ロットで特性を揃えたものを選別しており、同軸ユニットを使用したシステムのようなサウンドを楽しむことができる。

インピーダンスは8Ω。周波数特性は50Hz~120kHzで、入力感度は90dB(2.83V/m)となっている。許容入力は100Wだ。重量は13.0kg(1本)。