女優の藤原紀香、俳優の渡部篤郎が、脚本家・野沢尚が残した企画を映像化した連続ドラマW『女と男の熱帯』(毎週日曜22時~)で初めて共演することが5日、明らかになった。

連続ドラマW『女と男の熱帯』で初共演を果たす渡部篤郎(左)と藤原紀香

2004年にこの世を去り、ドラマ『眠れる森』『恋人よ』『砦なき者』など、数々の名作を手掛けた野沢尚が、生前温め続けた企画を全6話で映像化。藤原、渡部の共演で、現代社会という過酷な"熱帯"で巡り会った男女が愛を育み、社会の闇へ走りだす様を描いた。

藤原が演じたのは、テレビ局の記者としてスクープを狙う女性・苑子。「私自身、苑子の内面と向かい合い、強さの中に時折見せる彼女の"脆さや葛藤"、つまり"人間らしさ"というものを大切に表現できれば」と意気込みを見せる藤原は、今回がドラマWの初出演となる。最初に脚本を手にした時を「じっとりと汗がにじんでくるような感覚に陥り、まさに"女と男の熱帯"を体感しました」と振り返り、「最近ではあまり目にすることのできない、われわれ世代の大人が、理性を超えて、衝動的に引かれ合う激しくも悲しい愛の形を描いたラブストーリーなのでとても興味深く作品を読ませていただきました」と語った。

一方、渡部が演じるのは、苑子の取材対象者で、社会の陰謀により家族を殺され復讐を誓う男・進藤。渡部は役柄を通して「人間らしさを表現したい」と言い、藤原との初共演に関しては「現場主義なのでこれから撮影がはじまるのをただただ、楽しみにしています。藤原さんにはたくさん力を借りると思いますが、お互いにとって撮影を思いきり楽しいものにしていきたいですね」と語った。また、渡部は苑子と進藤の間に生まれる"衝動"を、「たくさんありますよ(笑)」と語りながらも、「ただ、"衝動"ですから具体的に言葉で伝えることは難しいですね。私は、衝動があることは、人間らしくていいと思います」と言い添えた。

同作は1月20日から、WOWOWプライムで放送スタート。第1話は無料で、全6話で構成されている。主演の藤原、渡部のほか、永山絢斗、YOU、安田顕、刈谷友衣子、二階堂智、阿部進之介、市毛良枝、山本圭、吉田栄作など豪華俳優陣が脇を固める。