日本ヒューレット・パッカードは4日、スキャン機能を強化した企業向けA4レーザー複合機として、A4カラー機「HP LaserJet Enterprise flow MFP M575c」とA4モノクロ機「HP LaserJet Enterprise flow MFP M525c」の2モデルを発表した。12月下旬より発売し、価格は277,200円より。

「HP LaserJet Enterprise flow MFP M525c」

「HP LaserJet Enterprise flow MFP M575c」

「HP LaserJet Enterprise flow MFP M575c」は、A4カラー対応のレーザー複合機。価格は386,400円。100枚までの用紙をセットできるADFを装備し、超音波検知によって原稿の重送を防止する「HP EverryPage」機能を搭載。白紙ページを自動で除去する機能も装備する。原稿の両面を同時に高速スキャンする「両面シングルパススキャン」にも対応。

スキャンしたデータは、ネットワークフォルダやFTPサーバーへ保存でき、直接SharePointに送る「スキャン to SharePoint」機能を採用する。本体の操作は、引き出し式のキーボードと8型のカラータッチスクリーンで行う。大型ディスプレイの採用で、スキャンデータのプレビューや編集などが行いやすくなっている。ファームウェアには、管理性能と拡張性能に優れた「HP Future Smart2ファームウェア」を採用。

主な仕様は、印刷方式が乾式電子写真方式(レーザービーム)、印刷解像度が1,200×1,200dpi、印刷速度はカラー/モノクロともに最高30枚/分、ファーストページアウトはカラー/モノクロともに最短10.5秒。給紙容量は多目的トレイに100枚、標準トレイに250枚。自動両面印刷機能に対応し、対応する用紙サイズはA4まで。

インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN、デバイス用にUSB 2.0ポートが1ポート、ホスト用に2ポート、内部ホスト用に2ポートを搭載する。AES 256bitで暗号化された320GBのHDDと1.5GBのメモリを搭載する。

スキャナ部分の仕様は、スキャン解像度が600dpi、スキャンサイズは216×356mm、スキャン速度はモノクロ最高42枚/分、カラー最高31枚/分、保存形式はJPEG、PDFなど。コピー速度はカラー/モノクロともに最高30枚/分。

本体サイズは、W663×D555×H585mm(最小寸法)、重量は47.7kg。対応OSはWindows XP(SP2) / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003(SP1) / 2008 / 2008 R2、Mac OS X 10.6~10.7。

「HP LaserJet Enterprise flow MFP M525c」は、A4モノクロ対応のレーザー複合機。価格は277,200円。モノクロのみ対応という以外は、主な機能や基本仕様は「HP LaserJet Enterprise flow MFP M575c」とほぼ同等。

相違点は、印刷速度が最高40枚/分で、ファーストページアウトが最短8秒。給紙容量は多目的トレイに100枚、標準トレイに500枚。コピー速度は40枚/分。本体サイズはW516×D547×H576mm(最小寸法)、重量は30.5kg。