日本女性の美の最高位を決める「第45回ミス日本コンテスト」の大会告知発表会が3日、都内で行われ、候補者10名が出席し、自己紹介のほか大会へ意気込みなどを語った。
今大会のテーマは"日本を愛(いつく)しむこころ美人"で、応募総数2,825名の中から書類審査と面接審査(一部地域は大会審査)を経て、地区代表12名が選ばれた。この日、出席したのはその内の10名。佐賀県代表の福永直子、福岡県代表の古賀ゆかりが都合により欠席となったが、候補者たちは各々の自己PRで大会への意欲を見せた。
アナウンサー志望の慶應大生・竹上萌奈(20)は、登場するやいなや「私は幸せそうに見えますか?」と問いかけ報道陣を驚かせた。実は彼女、過去に不登校になり過食症と拒食症を経験。体重が60kgほどの時期もあったが、苦しみや悔しさを受験勉強にぶつけ、見事に乗り越えた。ちなみに、憧れのアナウンサーは西尾由佳理。会社員の安田衣里(24)は、173cmという恵まれたスタイルながらもそのことがコンプレックスとなり、自分に自信が持てなかったのだという。「一人で水族館巡り」という変わった趣味を持っているが、「小さい頃、父がサンシャイン水族館のオープンに関わっていて、よく一人で遊んでいたんです。そこでイルカの水槽に落ちてしまったんですけど、イルカが助けてくれました」とのことで、以来、彼女にとって水族館は"特別な場所"になった。
渡辺けあき(20)は、日本女子大学の学生でありながら現役プロボウラー。今年の5月にプロテストを受け、合格した。ミス日本に挑んだのは、「プロスポーツ選手でありながら、あがり症の自分を克服するため」。最高スコアは298点で、「パーフェクトに挑戦したことは何度もありますが、あがり症な私なので(笑)」と照れ笑い。青山学院大学に通う横山林沙(21)の趣味は神社仏閣巡り。オススメは京都にある鈴虫寺で、幼少の頃に願いが叶って以来、彼女にとってはパワースポットになった。12月7日で22歳を迎える大阪出身の甲南女子大生・村上志麻子は三姉妹の末っ子で、次女は2010年度のミス日本候補生。姉の活躍する背中を見て成長した村上は、その姉を超えるべく今大会に応募。ちなみに、誕生日は「両親と食事にいきたいと思っています!」と弾けるような笑顔を見せた。
元ミス沖縄で、現在はラジオ沖縄のアナウンサー兼報道記者を務めている伊波紗友里(24)は、宮城県南三陸町に取材に行った際、一人の老人に「お金ではなく心の復興を」と声をかけられたことや地元沖縄の米軍基地問題をあげ、「こうした現状をより多くの人に伝えたい」と今大会に応募した。神戸女学院大・大学院生の小峰玲奈(23)は、かつては子役として芸能活動をした経験があり、「映画やドラマなどを通して人に伝えることの大変さとすばらしさを知ることができました」と振り返った。
最終審査は2013年1月27日、28日の2日間、東京・新宿京王プラザホテルで行われ、初日のパーティ審査ではセンスと社交力を、2日目の振袖審査は質疑応答と立ち居振る舞い、水着審査は自己PRと健康状態の確認、ドレス審査は質疑応答と着こなしが審査される。最終審査を経て、グランプリのほか、ミス日本ネイチャーやミス着物といった各々の個性を象徴した4賞の計5賞が選出される。