電子書店パピレスが運営し、コミックから小説、実用書、雑誌、グラビアと幅広いジャンルの電子書籍を取りそろえている電子化資本サイト「Renta!」。特にコミックは、少年漫画、少女漫画、ティーンズラブ、レディース、青年漫画、4コマ、萌え、サブカル、ボーイズラブなど最も豊富なラインナップを誇っているが、今回はその中から少女漫画10月の月間ランキングの上位作品をピックアップして紹介していこう。
1位:異次元喫茶へようこそ
10月の少女漫画の1位に輝いたのはふじや奈央による『異次元喫茶へようこそ』。物語は、計画的に人生を進む超現実主義な女子高校生・遙香がとある不思議な喫茶店に迷い込んだことから始まる。呆然とする遙香の前に現れた超イケメン・マスターによれば、そこは"次元のはざま"にある喫茶店で「出るためには恋をしなければならない」という掟があるらしい。周りには巨大な化けウサギやら、妖精やら、河童が珈琲で一息ついていて――と不可思議な世界を舞台に真面目女子校生の色恋模様が描かれていく。「珈琲の原料は、恋」をキーワードに、ファンタジーラブコメの王道をゆく展開ながらもSFにも通じる世界観があり、タイトルのとおり"異次元的"な恋愛が楽しめる作品。
2位:ラブルートゼロ
2位の『ラブルートゼロ』は、もともとは『マンガwalker』で連載されていた携帯コミック。その後人気に火がつき、ドラマCD化やキャラクターソングの発売、2010年にはプレイステーション2用『ラブルートゼロ KissKiss☆ラビリンス』としてゲーム化も果たしている。
聖蘭高校に通う安達八重子が、クラスメートの黒江和哉から告白された直後に大地震が起こり、和哉と共に異空間へ飛ばされてしまう。元の世界に戻る方法がわからない2人の行く末とは!? SFやファンタジー要素をうまく物語に取り込みながら展開するこのラブストーリーは、加藤千穂美の原案を津々巳あやが描いている。
3位:わるいこと
3位の善内美景による『わるいこと』は、観察が趣味の変わり者刑事・進藤千尋、そして突如現れた「人を殺したらさ、ここに来なくちゃいけないんだろ?」と自首する少年・迫忍の2人を軸に展開する本格的サスペンスドラマ。
昭和30年代のはじめという、戦後の荒廃からようやく立ち直った日本という舞台設定もあり、この時代背景だからこその刑事の立ち位置、親子関係など、悲しく、救われない物語が描かれていく。少女漫画といえど、ストーリーはしっかりと作りこまれており「昭和ロマン本格サスペンス」というコピーのとおり、性別関係なくじっくりと読み込ませてくれる作品。
以下は、4位にひだのぶこの『銀色のフラッシュ』、5位にあのあやのによる『モテ子になるテク完全バイブル』、7位にモツ子による『KATANA』、8位に人気作『僕と彼女の☓☓☓』がランクインしている。10月の少女漫画トップ10は以下のとおり。
「Renta!」少女漫画月間ランキング(10月)
順位 | 作品タイトル | 著者/原作者名 |
1位 | 異次元喫茶へようこそ | ふじい奈央 |
2位 | ラブルートゼロ | 津々巳あや、加藤千穂美 |
3位 | わるいこと | 善内美景 |
4位 | 銀色フラッシュ | ひだのぶこ |
5位 | モテ子になるテク完全バイブル | あのあやの |
6位 | KATANA | かまたきみこ |
7位 | 憑いていきます! 神島さん | モツ子 |
8位 | 僕と彼女の☓☓☓ | 森永あい |
9位 | 星和学園弁当部っ! | 画:うみたまこ シナリオ協力:やまだ有見 |
10位 | われた混線合唱団 | 高橋ユキ |