マーティン・フリーマンやイライジャ・ウッド、ピーター・ジャクソン監督らが1日、都内で行われた映画『ホビット 思いがけない冒険』の来日記者会見に登場した。
主役のビルボ・バキンズ役を演じたマーティン・フリーマンは、「世界で一番大掛かりな映画の現場であるにも関わらず、学生が作品を作っているようなとても和気あいあいとした雰囲気の現場だった」と制作現場の様子を明かし、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主人公フロド・バギンズを演じ、同作にも出演しているイライジャ・ウッドは、「また(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのときと同じ)現場に戻ることができ、熱い情熱と愛情をもったキャスト、スタッフが集結して、この作品を作っている姿を見れたことが美しい体験だった」と笑顔で振り返った。
また、「今までの映画作りのなかで一番楽しかった」と語るピーター・ジャクソン監督は「他の人に『ホビット』を撮られたくなかった」と、同作に対する特別な想いを告白。1秒48フレームという高い描画速度で3D撮影されている点に関しては「(1秒間を48フレームにすることで)より本物の世界に近づけることができた」と語った。
そのほか、ドワーフの指導者トーリン・オーケンシールド役のリチャード・アーミティッジは、「ピーター・ジャクソン監督のつくり上げるような作品はリメイクされる可能性がほぼゼロに等しいと考えると、私が唯一のトーリン役を演じた俳優になります。そう考えると責任の重さを感じますが、人生のなかでもっとも思い出深い経験になると思っています」と熱く語った。さらに、ゴラム役のアンディ・サーキスは、ゴラム風の声で「おはようございます」と日本語で挨拶し、会場を盛り上げ、同作で撮影監督デビューしたことについては「非常にチャレンジングな体験で、ピーターから色んなことを学ぶことができた」と満足気な表情を見せた。
同作は、J.R.R.トールキンによる伝説の冒険小説作「ホビットの冒険」を完全映画化したアドベンチャー超大作『ホビット』シリーズの第1部、『ロード・オブ・ザ・リング』で描かれた中つ国の60年前を舞台にした作品。映画『ホビット 思いがけない冒険』は、12月14日より、丸の内ピカデリーほかで全国公開。