もはや生活必需品となりつつある携帯電話。忘れて外出すると一日中落ち着かないので、遅刻覚悟で取りに戻ることもあります。さて、日本以外ではどうなのでしょう? 母国の携帯電話・スマートフォン事情を、日本に住む外国人20人に聞いてみました。
■普通の携帯なら使ってる人が多いですが、スマートフォンは大体都市だけです(タイ/女性/30代前半)
首都バンコクでは日本と同様に、街中から公衆電話が減りつつあります。携帯電話が普及しているからですね。スマートフォンが都市部でしか浸透してないのは、やはり電波の発展事情が原因のようです。タブレット配布プロジェクトも始動し始めているので、早めの整備が望まれます。また、タイ人は電話番号にこだわる人が多く、縁起のいい番号を熱心に選ぶそうです。なおかつ覚えやすい番号だったら最高です!
■今ではかなり普及している。フランス人は機械好きなので、新しいものが大好き(フランス/女性/20代後半)
フランス人が機械好きというイメージはあまりなかったのですが、クリスマスプレゼントに携帯電話やスマートフォンを贈ることもよくあるそうなのです。iPhone5の発売日の24時間前、パリ・オペラ座前のアップルストアには行列ができていたそうです。近隣諸国から買いに来ていた人も多かったようですが。
■スマホは20%、携帯は100%以上(インド/女性/30代後半)
「インドではトイレの数より携帯電話の数のほうが多い」という人もいるくらい、携帯電話の普及率が高くなってきています。インド政府関連組織の発表では、2011年の時点で70%前後となっていますが、プリペイドカードユーザーを入れると100%(約12億人!)を超えるとも言われています。ひとりで何台も所有している人もいますからね。スマートフォンはまだ一部の人に限られているようですが、巨大なスマホ市場が眠っていると言えますね。
■携帯はかなり浸透している(ペルー/男性/50代前半)
世界遺産のマチュピチュやアンデスで知られるペルー。ここでも携帯電話の普及率はとても高く、限りなく100%に近いです。街中はもちろんのこと、GPS搭載の携帯電話であれば、アンデス山中の村でも通信できるそうです。ちなみに富士山での携帯電話電波状況ですが、キャリアによってかなり差があるように感じます。
■みんなスマホを使ってる(アメリカ/女性/20代後半)
アメリカのスマートフォン普及率は46%とのことです。他の国に比べると高い数字ですが、正直もっと高いのかと思っていました。それでも、日本のスマートフォン普及率は20%強といったところなので、アメリカでは日本の倍以上の割合でスマートフォンが浸透しているのですね。日本も東京の電車内の光景に限れば、スマホ80%くらいに感じるんですけどね。
以下、そのほかの国の携帯電話・スマートフォン事情です。
■かなり浸透している、日本と同じぐらい(イギリス/男性/40代前半)
■皆は携帯を持っているが、最近スマートフォンを持っている人はかなり増えてきた(スペイン/男性/20代後半)
■かなり浸透しており、友達の5割持っている(中国/男性/20代後半)
■携帯電話は小学生から老人まで、ほとんどの人が持っています。ビジネスマンや若者はスマートフォンが多いです(ロシア/女性/20代後半)
■2012年7月のデータにより浸透率152%(シンガポール/男性/20代後半)
■日本以上に普及している(フィンランド/女性/50代前半)
なければないでどうにかなっていた携帯電話やスマートフォン。しかし使ってみると便利で、人々の生活にすっと溶け込みました。トラブルや新たな社会問題も生まれ、負の一面があることを認識しつつも、手放すという選択にはなかなか踏み切れません。この小さな機械に、時折振り回されている自分に情けなくなりながら……。