我々には直感的に理解できない単語が用いられることが多いコンピューターの世界。新たに登場するWindows 8を踏まえつつ、Windows OSで用いられる単語(=キーワード)を個別にピックアップし、詳細な解説をお送りする。今回取り上げるキーワードは、古くから用いられてきたファイルやフォルダの所在を示す「パス」だ。
Windows 8キーワード一覧
「ボリューム」とは
「共有フォルダー」とは
「ホームグループ」とは
「カーネル」とは
「プライベートネットワーク」とは
「レジストリ」とは
「ピン留め」「ジャンプリスト」とは
「デスクトップ」とは
「タスクバー」とは
「エクスプローラー」とは
「Windowsストアアプリ」「デスクトップアプリ」とは
「チャーム(Charm)」とは
「スタート画面(Start Screen)」とは
「タイル/ライブタイル(Tile/Live Tile)」とは
「アプリバー(App Bar)/ナビゲーションバー(Navigation Bar)」とは
「パス(Path)」
ディスク上に点在するファイルやフォルダーを示す名称である。Windows OS以前のOSであるMS-DOSではバージョン2からサポートされた階層構造ディレクトリは、文字どおりディレクトリの下にディレクトリを作成し、用途によってファイルを管理することができた。例えば「foo」というルートディレクトリを作成し、その下に「bar」というサブディレクトリを作成。同ディレクトリ内に「hoge.txt」というファイルがある場合、「\foo\bar\hoge.txt」という表記になる。
パスには「絶対パス(Full Path)」と「相対パス(Relative Path)」の二種類がある。先ほどの例を用いれば、絶対パスはルートディレクトリからファイルまでのすべてを指し、相対パスは起点となる場所からファイルやディレクトリの場所を指す表記法。例えば異なるディレクトリから先のファイルを示す場合は「....\hoge.txt」となる(図01)。
「..」は上位ディレクトリを指し、「.」は現在のディレクトリを指す記号だが、「..\..\hoge.txt」という表記では二つ下のディレクトリから「hoge.txt」を参照するときに用いる。Windows OSでは相対パスを使用する場面は少ないものの、Webページを作成する際は環境によってディレクトリ構造が異なるため、相対パスで記述することが多い。なお、Windows OSではディレクトリをフォルダーと称しているが、視覚的にわかりやすくするため用いられた呼称であり、内容的な差異はない。
阿久津良和(Cactus)