映画『レ・ミゼラブル』に出演したヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドらが来日し、28日、東京国際フォーラムにて開催された映画『レ・ミゼラブル』公開記念特別イベントに登場した。
イベントには、2,500人の観客が駆けつけ、オープングではミュージカル『レ・ミゼラブル』日本版キャスト60人が「At the End of the Day(一日の終わりに)」、「Stars(星よ)」など劇中で歌われる4曲を披露。その後、日本版舞台キャストである山口祐一郎、森公美子、山崎育三郎、知念里奈、平野綾らは映画『レ・ミゼラブル』のキャストや監督、プロデューサーへ花束の贈呈を行った。
ヒュー・ジャックマンは「私は日本に来て、とてもうれしいです。素晴らしい」と日本語であいさつ。その後も「素晴らしい!」、「ありがと!」などと日本語を連発し、終始ご機嫌な様子だった。劇中で見事な歌声を披露しているアン・ハサウェイは「母親から歌を歌うことを教わった」と話し、実は彼女の母親は過去にミュージカル『レ・ミゼラブル』でファンテーヌ役を演じたことがあると明かした。ヒュー・ジャックマンも、演劇学校を卒業した直後に受けたというミュージカル『美女と野獣』のオーディションでレ・ミゼラブルの「Stars」を歌い、「君は間違ってもその舞台に出ることはないだろう」と言われたというエピソードを披露。すると、隣に座っていたアン・ハサウェイが大爆笑し、会場は笑いに包まれた。
また、トム・フーパー監督が「コゼッタ役は世界一美しい映画スターに演じて欲しくて、アマンダ・セイフライドに決めました」と話すと、アン・ハサウェイは「なんですって!?」と冗談ぽく顔をしかめ、慌てた監督は「もっとも美しいブロンドヘアの映画スターにやってもらいたくて……」と言い直す一幕もあった。アマンダ・セイフライドは、コゼット役に決まったのがクリスマスの3日前だったと話し、「心待ちにしていた返事だったので心が吹っ飛ぶくらい驚きました。最高のクリスマスプレゼントになりました」と語った。 なお、同イベントの最後には、サプライズでキャストらが客席内に再登場し、握手などのファンサービスを行った。
同作は、これまでに世界43カ国、21カ国語で上演された大ヒットミュージカル『レ・ミゼラブル』を映画化したもので、人としての正しい道を模索する主人公のジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)の波乱万丈な人生を軸に、多彩な登場人物の運命が交錯するヒューマンドラマ。ミュージカル映画では通常、歌と映像を別撮りするが、同作ではキャストが実際に歌っているシーンを撮影するというこれまでにない手法で制作された作品となっている。映画『レ・ミゼラブル』は、12月21日よりTOHOシネマズ 日劇ほかで全国公開。