三菱電機は11月27日、寒冷地向けルームエアコン「ズバ暖霧ヶ峰」の2013年モデル「ZD」シリーズを発表した。8畳用の「MSZ-ZD253」、10畳用の「MSZ-ZD283S」、14畳用の「MSZ-ZD403S」、18畳用の「MSZ-ZD563S」の4タイプがラインナップされる。12月中旬より順次発売される。
価格はオープンで、推定市場価格は8畳用のMSZ-ZD253が288,000円前後、10畳用のMSZ-ZD283Sが308,000円前後、14畳用のMSZ-ZD403Sが358,000円前後、18畳用のMSZ-ZD563Sが398,000円前後となっている。
「ZD」シリーズは、寒冷地向けに暖房能力を強化したエアコン。2012年8月に発表された「ハイブリッド霧ヶ峰」がベースになっている。「ZW」シリーズの大きな特徴となっている、「スマートSTOP」や「ハイブリッド運転」も引き続き搭載している。
主な強化点は、まず室内機の拭き出し温度の違いが挙げられる。一般的なエアコンでは、外気温が低下すると吹き出し温度も低下していく。それに対して「ZD」シリーズでは、外気温がマイナス15度でも吹き出し温度60度、外気温がマイナス20度の場合でも55度の吹き出し温度をキープする(ハイパワー運転時)。
暖房の速度も強化されており、外気温がマイナス15度の場合でも、15分で室温を20度にすることが可能で、さらに最高室温は30度まで設定できる。
また、暖房時でも定期的に霜取り運転が行われ、その間、室温が下がってしまうことがあるというのもエアコンの欠点だ。一般的なエアコンでは、連続暖房運転30~90分に一度程度、霜取り運転が行われるのに対して、「ZD」シリーズでは約150分の連続暖房運転を実現。さらに、霜取り運転自体も3分間と短縮され、室温低下を防いでいる。室外機には凍結防止ヒーターを装備。外気温度マイナス25度の極低温下でも運転可能だ。