米GoogleがChrome OSを搭載した13インチサイズのタッチスクリーン+スタイラス搭載ノートPCの販売を計画しているという。製造は台湾Compalで、Googleブランドでの販売を検討しているようだ。Compalは早ければ今年末か来年2013年第1四半期にも少量での出荷を開始するとしており、ホリデーシーズンをやや外した形で製品が市場投入される可能性がある。

同件はInformationWeekが台湾Commercial Timesの報道を引用する形で報じている。前述のように基本形は12.85インチのタッチスクリーンを搭載したChrome OS搭載ノートPCで、スタイラスが付属し、それを使っての操作も可能だという。タッチスクリーンはWintekが供給し、製造はCompal Electronicsが担当することになるという。Compalは今年末にもデバイスの出荷を開始し、2013年第1四半期まで製造出荷を続けるという。報道によれば、出荷数はやや少なめで2000万台を見込んでいるようだ。

ただ、同OSを搭載したChromebookの現状を考えれば、2000万台という数字はかなり誇張したものだと考えられる。PCの単価が大幅に下落し、同価格帯でタブレットが市民権を得つつある現在、Chromebookのポジショニングが非常に難しいものとなっている。特にタブレットでは低価格な7インチ製品が今年のホリデーシーズン商戦の目玉となっており、この状況にChromebookが食い込むのは難しいといえる。もし今回の報道のような形で新製品が販売されるのであれば、どういった位置付けで販売マーケティングが行われるのかが注目ポイントだと思われる。