人によって快感を得る方法は様々。痛みに対して興奮を覚える人もいれば、他人に恥ずかしい部分を見られて喜ぶ人もいます。そして中には、医療行為を受けることで快感を得る方もいるのです。今回はそんな特異な例を、女医の山下真理子先生に教えていただきました。

* * * * *

聴診器を当てられて喜ぶ男

診察する時に、聴診器を当てるのは普通の行為ですよね? でも、たったそれだけのことで、快感を得る人もいるんです。ある男性の胸に、聴診器を当てた時でした。「ひゃっ! 」と大きな声を出したんです。私もビックリしてしまい、つい「ごめんなさい」と言ったのですが、別に痛みを与えたわけではありませんでした。あの聴診器の先の集音部分の冷たい感覚にハマった様子。それから声を出すのは我慢しているようでしたが、心臓はもうバクバク。目もうつろ。股間に目をやると、あきらかに……な状態でした。

毛を抜かれて喜ぶ男

現在は、男性が脱毛のために病院を訪れることも珍しくなくなりました。腕や胸やヒゲなど、男性特有の部分の依頼が多いのですが、なかにはビキニラインの脱毛を希望する方もいます。下半身を裸にして医療機器を用いての治療となりますが、どうしても軽い刺激を与えてしまいます。これが快感だったらしく、ある男性はIライン脱毛やOライン脱毛など、ことあるごとに脱毛の種類に関して電話で尋ねては、生えては抜きを繰り返しています。

肛門に指を入れられて喜ぶ男

医療行為の中に、「直腸診」という検査の方法があります。肛門から指を入れ、腸内の様子や前立腺の病状を診る行為です。下半身は裸で診察台の上で四つ這いになってもらうのですが、ある中年男性は診察時に妙にそわそわした様子。指を入れた途端、恍惚の表情でものすごい声を上げ始めました。検査の結果、特に何も症状はなかったのですが、それからというもの、大した病気ではないにも関わらずその男性は、何かといえば直腸診を希望するようになりました。

まったく、不思議な趣味趣向を持つ人はたくさんいるものです。これからも私は、何人ものそういう方たちと接触していくんでしょうね。

著者プロフィール

山下真理子
テレビや週刊誌等で活躍する美人女医。京都府立医科大学医学科卒業。愛称はマリリン。著書に「女医から学ぶ あなたの魅力が10倍増すセックス」(ぶんか社)がある。同書籍が、アプリになって17万ダウンロード超えのメガヒットを驀進中。