「料理をしながらだと会話も弾む」「性格がよくわかる」と話題を呼んだ「料理教室合コン」。今では毎日のように各地で開催されており、さまざまな趣向をこらした教室が増えている。
急増中の料理教室合コンで、どんなことが行われているのか?都内の教室に潜入してみた。
仕事帰りに気軽に行ける料理教室
今回の料理教室は、次のようなスケジュールで運行された。
■19時30分
現地集合。身分証を提示し、受付を済ませる。
■19時40分
先生より料理の簡単な説明を受け、じゃんけんでペアを決める。
■19時45分
料理を作るペア、デザートを作るペアに分かれ、料理開始。
■20時30分
テーブルセッティングをして会食開始
■21時ごろ
解散
参加したのは「R's kitchen」が企画する料理教室。「料理教室合コン」という名称が広く世に知られるきっかけとなった運営会社だ。
料理教室合コンは各地の料理教室と提携し、さまざまな会場で行われる。イタリアンにフレンチ、インド料理に韓国料理などのクラスが、週3~4回ほどのペースで開催されている。
おじゃましたのは、東京・八丁堀で行われるイタリアンのクラス。ネット上で申し込みをすると、参加者のもとに会場を知らせるメールが届く。エプロン等は用意されており、手ぶらで参加することができる。
当日会場となったのは、マンションの一室にあるサロン。呼び鈴を鳴らすと、本日の料理講師であるコロンナ由美先生が笑顔で迎えてくれた。
身分証を提示し、参加者がそろうまでサロンでくつろぐ。通常は3対3または4対4で開催されるが、この日は人数が少なく2対2の計4人だった。参加者の年齢は20代半ば~30代半ばまで。平日の夜であるため、全員会社帰りの参加だ。 メンバーがそろったところでペアを決め、調理をスタート。
料理は男女ペアで
この日のメニューは「シーフードのキャベツ包み」、「ミートボール入りトマトソースのペンネ」、そして「ワインケーキ」。まずはワインケーキから作り始める。
「はじめまして」のあいさつを済ませ、テキパキと準備にとりかかる。「粉、100gですよね?」、「ココアありますか?」と自然と会話が生まれ、話が弾む。
レシピを見ながら卵白をあわ立てて、ペアの男性にボウルをパスする。「卵白は切るように混ぜるとふんわり仕上がります」と、先生からアドバイスが。男性は腕を持ち替え、材料を丁寧にさっくりと混ぜていく。料理の一手間一手間に性格が表れて興味深い。
ワインケーキを作っている間、別のペアが「シーフードのキャベツ包み」を調理する。エビやイカをオリーブオイルで炒めてラップで包み、さっと湯にくぐらせたキャベツで巻いていく。その後、トマトソースのパスタの調理にもとりかかる。
調理中、先生の「料理はアモーレ(愛)が大事よ!」という明るい声でパッと場が盛り上がる。先生の陽気な人柄も良いスパイスだ。あっという間に全ての料理が出来上がった。
料理の反省会も兼ねながら「いただきます!」
完成後は皿に盛り付け、キャンドルをともしてテーブルセッティングをする。ここまでで小一時間ほど時間が経過。短時間ながら、料理を通じてペアを組んだ相手の性格をつかむことができる。
席について、まずはワインで乾杯を。仕事や出身地に共通点のない4人だが、料理をネタに会話が弾む。全員で作った3品は、なかなかの見栄えだがレシピはとっても簡単。作り方を書いた紙も配布されるので、家でもう一度調理することができそうだ。
残念ながら、この日は4人ともお付き合いに発展する様子はなかったものの、おもてなしに使えそうな料理も覚え、メンバーは大満足だった。
少人数で開催されるため、ぴったりのお相手が見つかるまで、気長に料理を楽しむ気分で参加するのがよいのかもしれない。
「R's kitchen」では、クリスマス前には特別メニューの教室やパーティーなども開催される予定。まずは年末のイベントを楽しんでみてはいかがだろうか。
なお、参加費は会場、内容によって異なるので「R's kitchen」のホームページで要確認のこと。