東京都交通局、東京メトロ、小田急電鉄、東京急行電鉄など首都圏の各鉄道事業者が26日、大みそかから元旦にかけての列車運転について発表した。

小田急ロマンスカーMSEは「メトロニューイヤー号」「ニューイヤーエクスプレス号」ともに使用される(写真は「あさぎり」使用時のもの)

今回発表した各事業者の中で、終夜運転を行うのは東京メトロと都営地下鉄、小田急電鉄、埼玉高速鉄道、横浜高速鉄道(みなとみらい線)。昨年に続き、小田急ロマンスカーによる全席指定制の「ニューイヤーエクスプレス号」「メトロニューイヤー号」も運転される。

「ニューイヤーエクスプレス号」は小田急ロマンスカーVSE、MSE、EXE、LSEを使用し、新宿発の下り列車は深夜1時以降、おおむね30分間隔で10本運転。うち8本が片瀬江ノ島行で、初詣・初日の出スポットである鎌倉・江の島エリアへの旅客輸送を担う。残り2本は小田原行(ともにMSEを使用)で、大山阿夫利神社の最寄り駅、伊勢原駅に停車。上り列車の新宿行は本厚木発と片瀬江ノ島発の2本が設定され、LSEを使用する本厚木発の列車は明治神宮の最寄り駅、参宮橋駅に停車する。

「メトロニューイヤー号」は小田急ロマンスカーMSEを使用し、東京メトロ千代田線北千住駅を4時15分に発車。千代田線内は大手町駅、霞ヶ関駅、表参道駅に停車し、終点の片瀬江ノ島駅には6時に到着する。

小田急電鉄は小田原線、江ノ島線、多摩線の全線全区間で各駅停車の終夜運転を実施。東京メトロも全線で終夜運転を行うが、日比谷線、東西線、有楽町線、副都心線では他社の路線への直通運転は行わない。都営地下鉄もすべての路線で終夜運転を実施し、都営浅草線は京成線と、都営新宿線は京王線と直通運転を行う。都営新宿線本八幡駅を2時48分に発車し、京王線高尾山口駅へ向かう直通列車「迎光かがやき号」も運転(都営新宿線内は各駅停車、京王線内は急行)される。日暮里・舎人ライナーは終電を繰り下げての運転となる。

東京メトロ南北線と埼玉高速鉄道線、都営三田線はいずれも終夜運転を行うが、東急目黒線へは一部列車のみ直通運転とされている。東急電鉄は東横線と目黒線、田園都市線で終電繰下げ・初電繰上げ(すべて各駅停車で運転)を行うが、深夜2時半から4時頃の間、列車は運転しないとのこと。通常、東急東横線と直通運転を行うみなとみらい線は終夜運転を実施。東横線の電車が運転されない深夜2時半から4時頃にかけて、横浜~元町・中華街間折り返しの電車が4往復運転される。

東京メトロ・都営地下鉄など各線の終夜運転の概要

線名 区間 運転間隔 備考
銀座線 浅草~上野間 約7分間隔  
上野~渋谷間 約15分間隔
丸ノ内線 池袋~荻窪間 約30分間隔 深夜1~2時台に池袋~銀座間で2往復運転
中野坂上~方南町間
日比谷線 北千住~中目黒間 東武線、東急線との直通運転は実施せず
東西線 中野~西船橋間 JR線、東葉高速線との直通運転は実施せず
千代田線 綾瀬~代々木上原間 JR線との直通運転を実施。
小田急線とは「メトロニューイヤー号」のみ
北綾瀬~綾瀬間
有楽町線 和光市~新木場間 西武線、東武線との直通運転は実施せず
副都心線 小竹向原~渋谷間
半蔵門線 渋谷~押上間 東急線とは一部列車で直通運転を実施。
東武線との直通運転は実施せず
南北線 目黒~赤羽岩淵間 埼玉高速鉄道線との直通運転を実施。
東急線とは一部列車で直通運転を行う
都営浅草線 全線 約20~40分間隔 京成線と直通運転を実施
都営三田線 全線 約30分間隔 東急目黒線内は終電繰下げ・初電繰上げ
都営新宿線 全線 約25~35分間隔 京王線と直通運転を実施
都営大江戸線 全線 約30~40分間隔  
小田急線 新宿~片瀬江ノ島間 約15~40分間隔  
相模大野~小田原間 約60~90分間隔 新宿~伊勢原間で下り1本、上り2本運転
新百合ヶ丘~唐木田間 約30~60分間隔 新宿~唐木田間で上下各1本運転