JR東日本仙台支社・盛岡支社は26日、気仙沼線柳津~気仙沼間でBRT(バス高速輸送システム)が本格的に運行開始するのに合わせて実施する整備内容を発表した。志津川駅を移設し、一部の駅で駅舎の供用を開始するほか、ハイブリッド車両も導入する。
同区間は東日本大震災で被災し、今年8月20日よりBRTでの暫定運行が始まっている。本格的な運行開始は12月22日から。この日は歌津駅前で運行開始記念式典が行われ、12月22~24日には志津川駅および気仙沼駅周辺で記念イベントの開催も予定している。
BRTの運行開始にあたり、志津川駅は現在の位置より北側の南三陸消防署跡地に移設され、駅舎の供用を開始する。同区間ではその他、ベイサイドアリーナ駅、歌津駅、陸前小泉駅、大谷海岸駅、松岩駅でも駅舎の供用を開始。歌津~陸前港間は新たに整備された専用道(2.3km)を走行し、ノンステップ型ハイブリッド車両による運行もスタートする。
12月22日以降、おもに本吉~気仙沼間で暫定運行時と比べて本数が増やされ、下り33本、上り30本(暫定運行時は下り26本、上り24本。被災前の列車本数は下り12本、上り10本)に。志津川~本吉間は下り21本、上り18本(暫定運行時と比べて上り1本増加)、柳津~志津川間は暫定運行時と同じ15往復での運行となる。
なお、BRT運行開始を前に、12月15日には気仙沼線陸前階上~最知間で、専用道を走行中に地震が発生した場合を想定した津波避難訓練を実施するとのこと。