米ラッパー、ダンサーのクリス・ブラウンが2009年に起こしたリアーナへのDV事件が原因で、予定されていた南米ガイアナ共和国でのコンサートを中止せざるを得なくなったという。
クリスは12月26日にガイアナの首都ジョージタウンでのパフォーマンスを予定していたが、女性の権利保護団体やその他の抗議者たちがクリスの同国への来訪に強烈な抗議をしたため、今回キャンセルすることを発表。クリスのコンサート・プロモーター、ヒッツ&ジャムズ・エンターテイメントによれば、未だ3年前のDV事件により保護観察下に置かれているというクリスは、抗議団体らに対し不快感を示しているようだ。
リアーナに対するDV事件以降、クリスが公演やコラボを拒否されるのは今回が初めてではなく、最近にもアイルランドのヒップホップ・グループ、オリジナル・ルードボーイズが12月に行われるダブリンのO2アリーナでの公演でクリスのサポーティング・アクトを務めるというオファーを断っている。クリスと関わりがあると世間で思われるのが嫌だという同グループのショーン・ウォルシュは「O2アリーナで世界的ヒップホップ・スターとパフォーマンスをするのは大きな機会だし、オファーされたギャラもデカイけど、俺たちはクリス・ブラウンがリアーナにふるった暴行は絶対に許せないんだ」とクリスへの断固拒否の姿勢を語っている。
さらに、DVがテーマの新曲「ブルー・アイズ」をリリースした同グループだが、ショーンは「それに俺たちの新曲『ブルー・アイズ』はDV反対を歌った曲なんだ。だからもしクリスをサポートすると、ファンたちに間違ったメッセージを送ることになってしまうからね」と続けている。
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