女優の伊藤歩、青柳翔、財前直見らが22日、東京・丸の内ピカデリー2にて行われた映画『渾身』の完成披露試写会に出席し、舞台あいさつを行った。
2013年1月12日に公開を迎える同作は、隠岐の豊かな大自然を背景に、古典相撲を通して島とともに生きようとする家族を描いた感動作。20年に一度の遷宮相撲の日、最高位の正三役大関に選ばれた英明(青柳翔)は、地区の名誉と家族、そして妻・多美子(伊藤歩)への想いを賭けて土俵へとあがる。監督は、島根を舞台に『白い船』、『RAILWAYS~49歳で電車の運転士になった男の物語~』を世に送り出した錦織良成が務める。
この日は、主演の伊藤歩、青柳、財前、錦織監督を含め、総勢12名のキャストが登壇。観客を前に伊藤は「隠岐諸島の人たちと一生懸命作った映画です。ダイナミックな相撲の映像を、ぜひお楽しみください」と作品の魅力を語ると、「まわし姿の青柳さんのお尻がとても印象的でした(笑)」と笑顔を見せながら撮影を振り返っていた。一方、劇団EXILEのメンバーで役者として活躍中の青柳は、「島根県、隠岐諸島の皆様のご協力があってこそ、できた作品です」と撮影に全面協力した島民へ感謝の言葉を述べると、「伊藤さんとの共演は学べることが多くて、とてもいい経験になりました。完成して、皆さんに見てもらえるのが嬉しいです」と語った。
また、財前は「主演2人の応援団をしようと思い、"おっせかいおばさん"を演じました」と伊藤と青柳を立てつつ、「そんな中でも40代の純愛もあり、ほろっとする場面もあります」とさりげなくアピール。2年間の準備期間を経て撮影に臨んだことを明かした錦織監督は「約2カ月の撮影、35ミリカメラ3台を使って、本気の映画を撮りました」と振り返ると、「11月22日、いい夫婦の日に、地方の営みを紡いできた伝統を持つ松竹の劇場で、本日上映できることを嬉しく思います」と感慨深げに語った。
この日の舞台あいさつには、本作のサポーターズソング「Dear Heaven」を担当した歌手・塩ノ谷早耶香も出席した。塩ノ谷は今年、「Dream Vocal Audition」で1万人以上の応募の中からグランプリを受賞した歌姫。2013年1月23日に「Dear Heaven」でメジャーデビューすることも発表され、観客を前に同曲の生歌を披露した。