JR北海道は22日より、函館本線と千歳線の一部区間にて冬季の減速運転を実施している。時速130kmで走る列車について、駅ホーム通過時に時速10km程度の減速を行う。
同社管内では、積雪の多い地域を走行する際、車両の側面や屋根に積もった雪や氷が走行中に落下する事例がしばしば発生しており、高速で落下した雪や氷がバラスト(線路に敷かれた砂利)を巻き上げる現象も報告されている。このため、減速運転によってバラストの飛散を防止し、ホームにいる乗客の安全を確保する。
対象となる列車と区間は、特急「スーパーカムイ」(785系・789系)と特急「スーパー宗谷」(キハ261系)の函館本線札幌~岩見沢間、特急「すずらん82号」と快速「エアポート」の千歳線札幌~千歳間。減速運転で通過する駅は、函館本線では白石駅、森林公園駅、大麻駅、野幌駅、高砂駅、豊幌駅、上幌向駅、千歳線では白石駅、平和駅、島松駅、恵み野駅、恵庭駅、サッポロビール庭園駅、長都駅となる。減速運転により、対象となる列車には15秒から30秒程度の遅れが生じるとのこと。