ゼネラル・モーターズ・ジャパンはこのほど、新型エントリー・ラグジュアリー・スポーツセダン「キャデラックATS」を発表した。まったくの白紙の状態から開発が始まり、ニュルブルクリンクなど世界中のテストコースや一般道で鍛え上げたという。
同車は今年1月にデトロイト・モーターショーでワールドプレミアを飾った完全な新設計モデル。「デザイン」「パフォーマンス」「テクノロジー」の3点にフォーカスして開発されているという。ボディサイズは全長4,680mm、全幅1,805mmとビッグサイズながら、車重は1,580kgと非常に軽量。エンジンは2リットルの直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載する。このエンジンは最高出力276PSとハイパワーながら、最大トルクを1,700~5,500rpmで発生するなど非常にトルクフルだ。
サスペンションはリアにキャデラック初の5リンクマルチリンクを採用。日本に導入するオートマチック仕様では、前後重量配分50:50を実現した。安全装備も充実しており、各種エアバッグのほか、歩行者保護用アクティブ・エンジンフード、タイヤ空気圧モニター、緊急制動表示灯などを装備する。また、情報やエンタテインメントシステムを操作する「CUE」と呼ばれる統合的な業界初のインターフェイスを搭載する。
日本では2013年3月に「キャデラックATSラグジュアリー」が、5月に「キャデラックATSプレミアム」が販売開始となる予定だ。