小学校4~6年生の男女を子に持つ父母計600名に行った調査(杏林大学 医学部 精神神経科 医学博士/教授 古賀良彦先生監修によるJINS調べ)によれば、約7割の子どもが何らかのデジタル機器を使用しているという。その中の約7割が、小学校でパソコンを活用したICT(Information and Communication Technology)教育を行っていると回答した。
このように、教育にもデジタル機器を活用するシーンが増加している。これに合わせて、WEBを活用した学習塾や英語教室も登場。わざわざ通う必要がないので、送り迎えをする親の手間が省けるのはもちろん、通学コースよりも価格が低く設定されているものが多い。
例えば、一般的なキッズ向け英語教室に通うと、週1回のグループレッスンで毎月1万円前後かかるが、WEB講座ならマンツーマンでも1レッスンあたり500円前後。個人指導を受けながら、1カ月あたり7,000円以上も教育費を削減できる。
これらをうまく活用すれば、家計の負担も軽くなりそう。実際にはどのくらい節約できるのか、横須賀市に住む川越さんにシミュレーションしていただいた。
公立学校でも、教育費はゼロにならない現実
川越さんのお宅は、中学1年生の宗紀くん、小学4年生の美紀莉ちゃん、幼稚園生の由季乃ちゃんの3人きょうだい。現在、宗紀くんは主要5教科を学べる通信講座を受講しているが、毎月5,000円ほどかかるという。
「子どもが3人いると、公立学校に通っていても、教材費や校外学習などの費用がかさみますね。そのため、宗紀には塾よりも価格をおさえられる通信講座を選択しました」と、母・美由紀さん。家庭教師や大手学習塾の場合、週に1回の授業でも、1万円以上の月謝がかかるという。
「美紀莉にもそろそろ通信講座をはじめさせようと思っていますが、飽きっぽい性格なので続けられるか心配です。英会話なども習わせてあげたい気持ちはありますが、今後さらに教育費がかさみますので、できるだけおさえたいのが現状です」(母・美由紀さん)
きょうだいの多い川越家の教育費を削減するには、どのようなコンテンツがおすすめなのか。教育コンテンツにも詳しい、ITコンサルタントのエープラス・山本正樹氏にお話をうかがった。
無料アプリを活用して、教材費や習い事の費用をカット!
「現在は無料の学習系アプリが増えています。これをうまく活用すれば、教育費を節約できますよ」と山本氏。特に英語をはじめとする外国語や、漢字や辞書などの国語系アプリが充実しているという。
スマートフォンやタブレット端末の特性をいかし、正確な発音をその場で確認できたり、外国の方と無料で通話ができるので、大人はもちろん、子どもの語学学習にも最適だそうだ。
「自宅での英語学習には、『NAVER英語辞書』がおすすめです。収録単語数や例文も多く、発音も確認することができます。また、操作もシンプルで使いやすいので、お子さまにも最適。動作も軽くて実用的なアプリです」(山本氏)
「漢字学習には、『漢字力診断 FREE』というアプリがおすすめ。このアプリは、漢字の読み・書きを手書き入力で答える方式です。問題数は全部で14,000問以上と多く、漢字力が正確に測れます。解答状況で出題レベルが変動するので、楽しみながら漢字をマスターすることができます」(山本氏)
電車やバス通学をしている場合、スマートフォンなどを持っている子どもも多い。これらのアプリを使えば、移動中にも学習できるので、時間を有効に使うことができる。
また、小学生から必修化した英語学習も、WEBサービスを活用すれば無料で学習することができるという。
「『英会話イーオンのペラペラ』では、英単語学習やリスニング、スピーキングのトレーニングを無料で行うことができます。無料でリスニングを強化できますし、教育コストをおさえられますね」(山本氏)
さらに、「習い事もWEBを活用すれば無料になる」と山本氏。「歌手の安室奈美恵さんの事務所が運営する『RISING Dance School(ライジング・ダンススクール)』では、リズムの取り方や基本のステップを動画でわかりやすく解説しています。スマートフォンやタブレットはもちろん、携帯電話にも対応しているので、公園や庭といった外でもダンスを楽しめます」(山本氏)
デジタル教材を活用すれば、楽しく勉強ができる!
山本氏に教えてもらったアプリやサイトを、川越さん一家にご紹介。まずはお子さんたちに体験してもらった。
美乃莉ちゃんは、「NAVER英語辞書」に興味を持った模様。「調べた単語の発音がわかっておもしろい」と、包装紙に書かれた英単語の意味を調べていた。
このアプリは無料だと美由紀さんに伝えたところ、「辞書は一人一冊必要なので、きょうだいの多い家庭には助かりますね」と安心顔。ジュニア用の辞書は2,000円前後だが、高校生になれば3,000円以上の本格的な英和辞書が必要とのこと。その都度買いそろえなくてはならず、きょうだい3人分となると大きな出費になるという。
宗紀くんには、「英会話イーオンのペラペラ」の英語学習ソフト「オザイオン」に挑戦してもらった。これは、英会話に必要な英単語を早く正確にタイプすることで、相手を打ち負かすフリーウェア。臨場感のあるシーンの連続に、宗紀くんも夢中になっていた。
「こんなに楽しそうに勉強している宗紀をはじめてみました。これなら、自分から積極的に勉強してくれそう」と美由紀さん。しかも、無料で英会話のミニレッスンも受講できることに驚いていた。
最後は、二人で「RISING Dance School」のHip Hopに挑戦! 楽しそうに講師のダンスを真似ていた。ステップを踏みながら、思わず同じところで手を合わせるほど、息もぴったり。
今回、無料アプリや無料のWEB講座を活用することによって、辞書代(一人あたり約5,000円)、英語教室代(週1回のグループレッスンで毎月10,000円前後+入会金)、ダンススクール代(週1回で毎月5,000~10,000円+入会金)を節約することができた。
「宗紀と美乃莉の2人分で、3万円以上もお得になるんですね。英会話やダンスも無料で学べるなんて、本当に助かります」(美由紀さん)
デジタル教材を利用するときには、眼を保護する専用のメガネが必要
川越さん宅のように、無料アプリやWEB講座を活用すれば、教育費の負担を減らすことはできる。しかし、パソコンやスマートフォンの画面を見ることで、子どもの視力に影響はないのだろうか。
田園調布眼科院長・石川まり子先生によれば、「子どもたちの眼は、LEDライトによって大人以上に影響を受けている可能性があります」という。子どもの眼は組織が未発達で、外部からの影響を受けやすい。そのため、紫外線やLEDライトから発せられるブルーライトなどの光にさらされることには特に注意が必要だそうだ。
さらに、杏林大学 医学部 精神神経科 医学博士/教授 古賀良彦先生は、「ブルーライトは、子どもたちの不眠を引き起こす原因にもなり得ます」と指摘する。
古賀先生が監修した調査によれば、子どもがパソコンや携帯用ゲーム機などのデジタル機器を使用する時間帯は主に夜(18時以降)であり、その割合は約80%にものぼる。中には、寝る前にデジタル機器を使うことによって、「夜眠れない」「夜中に目が覚める」と訴えた子どももいるそうだ。
同調査では、デジタル環境が子どもに与える悪影響について、視力の低下だけでなく、不眠傾向などの睡眠との関係を心配している親が多い(35.5%)ことも明らかになった。
ブルーライトは体内時計の働きに影響を与えるといわれており、寝る前にスマートフォンなどからブルーライトを浴びると、体内時計の乱れを引き起こし、睡眠や昼間の活動に影響を及ぼすことが考えられる。
このブルーライトから子どもの眼を守るアイテムとして、アイウエアショップのJINSから、「JINS PC for kids」がリリースされている。「眼が疲れなくなった」と効果を実感した親が、自分の子どもに使わせるケースも増えているという。スタンダードなスクエアタイプなのでかけやすく、スタイリッシュなデザインは思春期の子どもにも抵抗なく着用しやすい。
デジタル教材を活用して教育費を削減できても、眼や睡眠に悪影響を及ぼしては意味がない。家計の負担が軽くなる分、その浮いたお金でJINS PC for kidsを購入してみてはいかがだろうか。