始まる前はソワソワ、当日は思い切り楽しんで、終わった後も余韻に浸れる。そんな母国ならではのビッグイベントを、日本に住む外国人20人に聞いてみました!
■アメリカ独立記念日。大きいパーティーみたいで、花火大会やバーベキューをやります(アメリカ・女性・20代後半)
■毎年9月2日。独立デーです。みんな自分の家の玄関などに国旗を立たせる。人々は外に出て遊びに行ったり旅行したりする(ベトナム・女性・20代前半)
■アルゼンチンがスペインから独立した、5月25日です。200年前独立したアルゼンチンのそのごろの衣装を皆着て、伝統的な料理の屋台があるなど、とても感動的なイベントです(アルゼンチン・男性・20代後半)
独立記念日というのはやはり特別な日です。いろいろな歴史を経て今があるわけですよね。勝利の日、出発の日でもありますから、どの国も盛大に祝うようです。
■女王誕生日。オランダ全土にオレンジ色の飾りが掲げられ、様々なパレードや音楽祭が催される(オランダ・男性・30代前半)
■王様の誕生日。花火があったり、無料で映画を見られたり、街中にライトアップをされたりします(タイ・女性・30代前半)
オランダ王国、タイ王国。国中各地でお誕生日会です。本当の主役は王様や女王ですが、もはや国民の日ですね。映画が無料で見られるなんて粋な計らい! 日本の天皇誕生日は皇居で一般参賀が行われます。
■火祭り(Falles)。スペインのバレンシアで毎年3月に開催される祭り行事。19日の聖ヨセフの日に張りぼての人形を燃やし爆竹を使い、春の訪れを祝う。大工が残った木材を燃やしたのが起源とされる(スペイン・男性・20代後半)
春祭り、牛追い祭りに並んで3大祭りの一つに挙げられるこのお祭り、派手でにぎやかそうですね。爆竹は連日街の広場などで鳴らされ、やけどする人も続出だとか。さすが情熱の国スペイン!
■旧正月。実家に戻り、皆で御飯を食べ、爆竹を鳴らし、にぎわう(中国・男性・20代後半)
爆竹の量なら中国も負けていません! 中国の祝い事のイベントには欠かせない爆竹ですが、邪気を払い幸福を願うという意味があるそうです。
■パリ祭。フランス革命の日を祝う日として、元旦とこの日は唯一パリで爆竹を鳴らせる日として有名。イベントは町全体が盛り上がり、パレードからセレモニーまで、本当に国民的な日となる。この日は国民コカルド(Cocarde nationale)という国民標章を付ける人が多い(フランス・女性・20代後半)
これまたアツイ記念日ですね。大統領がパレードで手を振り、エッフェル塔前で国内外の人気アーティストのコンサートが開かれたりします。ちなみにフランスでパリ祭は「キャトルズ・ジュイエ」と呼ばれており、7月14日という意味です。「パリ祭」というフランス映画も有名ですが、こちらの原題も「キャトルズ・ジュイエ」です。
■サンレモ音楽祭かな? イタリアの恋愛の曲を中心としたイベントで、毎年の2月にテレビで放送されます(イタリア・男性・30代前半)
1951年から続く国民的音楽イベントです。日本の夏フェスなどとは異なり、歌手たちの歌うま選手権といった感じで、一位を決定します。非常に権威あるイベントで、この音楽祭の歴史がイタリアン・ポップスの歴史といっても過言ではありません。テレビ放送を見た視聴者による電話での投票もあるそうです。米国のアメリカン・アイドルみたいですね。
■選挙が近くなると、皆わいわい騒ぎます。関連グッズを作ったりして、支持したい候補を一生懸命に応援します(台湾・男性・20代後半)
一生懸命応援したくなる候補がいるというのがうらやましいです。自然と政治への関心が高まりますよね。政治へ関心を持つということは、ひいては自分や家族の生活・将来を考えることですから、無関心でいるのは大変危険なことです。
■夏至祭。古くなった舟などを大きな火で燃やして白夜を祝う(フィンランド・女性・50代前半)
白夜、不思議ですよね。夜11時ごろまで昼間のような明るさなのですから。6月~8月が白夜のシーズンですが、これがあるから暗く寒い冬も乗り切れるというものです。太陽への感謝のお祭りですね。
■太陽の祭り。マチュピチュでインカ皇帝の戴冠式(ペルー・男性・50代前半)
こちらも太陽という絶対的存在をたたえる祭りですが、夏至とは正反対の冬至の日に行われます。一年で最も日が短いこの日、太陽がわれわれをこのまま見放してしまわないようにと様々な儀式とささげものをし、祈るのです。なんとも壮大でロマンあふれるお祭りです。
各国の風土や歴史が色濃く反映される国民的行事。世界遺産の旅もいいですが、世界の祭り巡りというのも面白そうですね。時期がかなり限定的になるので、オーバーワーク気味な日本人にはタイミングを合わせるのが難しそうですけど……。でも、いつか実現したいです。だから今はお仕事毎日頑張ります!