女優の剛力彩芽が、フジテレビ系で2013年1月からスタートする連続ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』で初主演を務めることが21日、明らかになった。

2013年1月よりスタートするフジテレビ月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』

本作は、三上延による同名の人気ノベルシリーズ『ビブリア古書堂の事件手帖』をドラマ化したもの。これまで発売された2011年3月の『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』、2011年10月の『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』、2012年6月の『ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~』は、それぞれメディアワークス文庫(アスキー・メディアワークス)より刊行され、3巻累計で310万部超を記録、文庫として初めて「本屋大賞」にノミネートされた大ベストセラー作品。小説のみの展開にとどまらず、漫画雑誌『月刊ASUKA』や、漫画雑誌『good! アフタヌーン』でも漫画版が連載されている。

物語は、神奈川・鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」が舞台で、剛力演じる主人公は、ビブリア古書堂の店主・篠川栞子で、内向的で極度の人見知りであり、他人の目を見て話すことができない臆病な性格だが、古書に関する知識は途方もなく、本の話になると"立て板に水"のごとく話が止まらない一面もあるキャラクターだ。彼女が客の持ち込む古書にまつわる謎や秘密を解き明かしていくとともに、そこから紡ぎだされる人間同士の深い絆を描いた、ヒューマンミステリードラマとなっている。

フジテレビの月9ドラマ初主演となる剛力は「本格的な女優デビューをさせていただいたのが、月9ドラマ(2011年1月クール『大切なことはすべて君が教えてくれた』/園田望未役)だったので、新たなスタートというのもおかしいですが、初心に戻ったような感覚です」と率直な想いとともに「"本当に私でいいの?"と思ったりもしますが、とにかく皆さんの期待に応えたいです」と意気込みを語っている。

自身が演じる篠川栞子の印象については「本の話になると目がキラキラ輝いて、生き生きとしゃべっている様子が小説なのに想像できました。でも、普段の性格はすごく内向的で人と話すのが苦手なタイプ。今の自分と正反対な気がするなぁと思いながらも、私も昔は人見知りだったので、ある意味、昔の自分にも似ているのかな」と話し、「昔の私にも似ている部分もあるので、昔の自分を引っ張り出してこようかなと思っています」と女優として引き出しを模索しながらも「多分笑わないですし、言葉が突然流ちょうになる感じではないので、その辺のさじ加減が難しいな」と難しい役になることを明かした。最初の打ち合わせでは「今回の役では笑わないでください」という注文もあったようで、彼女にとってはこれまで演じたことのない配役で、女優としての新境地を示すチャンスとなりそうだ。

なお、フジテレビの小原一隆プロデューサーは「明るく元気で社交的なイメージが強いと思いますが、これまでの作品のふとした瞬間に見せるアンニュイな表情や、もの思いにふける雰囲気など、イメージとは対照的なお芝居も魅力的な女優さんだと以前から感じていました。そうした部分が、僕のイメージしていた篠川栞子という2次元のキャラクターに良い形で息吹を吹き込んでくれると思い、オファーさせていただきました」と剛力の起用理由について説明。そして「電子書籍の時代が幕明けた今だからこそ、価値そのものが見直されている"古書"を軸に、日本人の心の根底にある"絆"を描くとともに、ミステリー好きにも満足してもらえる作品を目指したいと思っています。また、"月9=ラブ"を楽しみにされている視聴者の方にも楽しんでいただける仕掛けも作っていければと考えています」とドラマの構想を明かしている。

ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』は、2013年1月(毎週月曜 21:00~21:54)よりスタート。