10月に文化勲章を受賞した山田洋次監督が、2013年1月19日公開の映画『東京家族』に続いて、中島京子の直木賞作『小さいおうち』の映画化に取り組むことが19日、明らかになった。
山田監督が「これは、僕の物語でもある」と語る本作は、大学ノートに綴られた小さいおうちでの小さな恋愛事件を通して、昭和と平成の東京と地方都市の暮らしを丁寧に描写した作品。『母べえ』(2008年)で昭和の家族、『おとうと』(2010年)、『東京家族』(2013年)で平成の家族を描いてきた山田洋次監督が、この作品では、自らがまさに生きてきた昭和と平成2つの時代の日本を描く。
「昭和から現代までを舞台に、その時代に生きた人々の気持ちのあり方や、人間関係ひとつひとつの関わり方を描き出したいと思います」と意気込んでいた山田監督。彼にとっては初の直木賞受賞作品の映画化となり、また、初めてのラブストーリーとなる。2013年3月にクランクインし、9月に完成予定。同年12月、もしくは翌年の1月の公開を予定している。