フィアット クライスラー ジャパンはこのほど、同社のフラッグシップとなる最上級セダン「300」と、5ドアハッチバックのコンパクトカー「イプシロン」を発表した。日本市場では数年ぶりのニューモデル投入となる。

クライスラー「300」(写真左)と「イプシロン」(同右)の発表を受け、都内で記者発表会とレセプションパーティも開催。ブランドアンバサダーの浅野忠信さんも出席した

「300」は堂々としたスタイリングの4ドアセダンで、3.6リットルのV型6気筒DOHCエンジンを搭載する。最高出力は286PS。ボディは全長が5,070mmと5mを超え、全幅は1,905mmに達する。全高は1,495mm。グレードはリミテッドとラグジュアリーがあり、エンジンなどの主要スペックは共通で装備が異なる。ラグジュアリーはレザーシート、レザートリム、シートヒーター、サンルーフ、パドルシフトなどを装備。アルミホイールもリミテッドの18インチに対して、ラグジュアリーは20インチとなっている。

「イプシロン」は排気量875ccの2気筒エンジンを搭載したコンパクトカーとなっている。ただし、「プレミアムコンパクト」を標榜し、その装備やスタイリングはクラスを超えたものとなっている。ボディは5ドアハッチバックのみ。エクステリアはタイヤを4隅に寄せた現代的なレイアウト。しかしデザインはクラシカルな上品さを感じさせるものだ。リアドアはBピラーにオープナーを隠し、3ドアに見えるデザイン的な処理がなされている。全長は3,835mm。グレードはゴールドとプラチナの2グレードで、やはりエンジンなど主要スペックは同一。快適装備の充実度やホイールサイズが異なっている。

価格は「300」のリミテッドが398万円、ラグジュアリーが538万円。「イプシロン」のゴールドが235万円、プラチナが260万円。