フォルクスワーゲン グループ ジャパンが10月1日から販売開始した「up!」が、このほどRJCカーオブザイヤーの「2013年次 RJCカーオブザイヤー = インポート」を受賞したと発表した。この賞は今年発売された輸入車全体から最も優れたモデルに贈られる。
「up!」はフォルクスワーゲンで最もコンパクトなモデルで、全長3,545㎜と、日本の軽自動車よりやや大きい程度。直列3気筒の1リットルエンジンを搭載し、JC08モード燃費は23.1km/リットルと、エコ技術を得意とする国産車と遜色ないレベルを達成している。
安全性がきわめて高いのも特徴で、コンパクトなボディながら欧州の自動車衝突安全テストユーロNCAPで最高レベルの5スターを獲得。さらに、自動的にブレーキをかけて衝突を防ぐ低速域追突回避・軽減ブレーキ「シティエマージェンシーブレーキ」を全グレードに標準搭載する。こうしたぜいたくな装備にもかかわらず、車両価格は149万円からと、国産コンパクトカーや軽自動車と競合するレベルに抑えられており、発売と同時に注文が殺到。発売1カ月で4,000台余りの受注台数を達成している。
RJCカーオブザイヤーは1992年にスタートしており、フォルクスワーゲンのモデルが受賞するのは5回目。アウディと並んで最多受賞メーカーとなっている。最近では2011年にポロが受賞しており、2年ぶりの受賞となる。なお、2013年次の「RJCカーオブザイヤー = インポート」は同得点でBMW 3シリーズも受賞している。