パナソニックの「充電式エボルタ」を動力として使用した次世代エネルギーカーイベント「Ene-1GP MOTEGI」がこのほど開催された。パナソニックは同イベントの趣旨に賛同し、各チームが使用するニッケル水素電池「充電式エボルタ」と充電器を提供している。
同イベントはこれまで2回にわたって鈴鹿サーキットで開催されてきたが、今回は初めて「ツインリンクもてぎ」が会場に。レースは一般に販売されている単3形のニッケル水素電池「充電式エボルタ」40本を動力として使用し、「1周タイムアタック」と「e-kiden60分ロングディスタンス」で争われた。
2.4㎞のオーバルコースを1周する「1周タイムアタック」には21チームが参加し、時速60㎞で快走するチームもあるなど、レベルの高いレースが繰り広げられた。完走した20チームが60分間での走行距離を競う「e-kiden60分ロングディスタンス」に進み、優勝チームは60分で48km、じつに20周を走行したという。2つのレースでは「充電式エボルタ」を1回の充電だけで使用するため、エネルギー消費を少なくするための車両設計やドライバーの運転技術が勝敗の決め手となった。
参加者からは、「たった40本の充電池でこれだけの走行ができるとは驚き。電池を使った次世代のエコカーの可能性を感じました」との声が聞かれ、電池の将来性を感じさせるイベントとなった。なお、レースの模様は、「チャンネルパナソニック」で公開されるほか、YouTubeにも関連動画が投稿されている。