カプコンは17日、大阪本社と東京支社にて、モンスターハンター公式ファンクラブ「モンハン部」部員を招いてのイベント「モンハン部コミュ交流会」を開催した。

大阪本社と東京支社で行われたモンハン部の交流イベント

東京支社には新たに発売される『モンハン』グッズが展示されていた

第3弾イベントとして開催された「モンハン部コミュ交流会」は、東京・大阪初の同時開催。招待されたユーザーは、12月8日に発売予定のWii U用ソフト『モンスターハンター3G HD Ver.』をいち早くプレイすることができた。東京支社の交流会では、まず「モンスターハンター」シリーズの辻本プロデューサーによるプレゼンテーションからスタート。

すっかりおなじみとなった『モンハン』シリーズの辻本プロデューサー

イベント休憩中やほかの参加者が『MH3G HDver.』体験中には、チームに分かれて3DS版のマルチプレイを楽しんでいた

『モンスターハンター3G HD Ver.』は、ニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター3(トライ)G』をWii U向けにリメイクした作品で、『モンハン』をより深く楽しむための新要素が多数詰め込まれている。辻本プロデューサーは、まずグラフィックがフルHD化になったこと、シリーズ初となるリニアPCM 5.1chサウンドをサポートすることをアピール。次に、3DS用の専用アプリを用いて、ニンテンドー3DS版のセーブデータと共有できることことを説明した。現在3DS版をプレイしている人も、Wii Uに育てたキャラクターでプレイすることに加え、Wii Uから3DSへセーブデータを移行させられることも可能に。家では美しい大画面のWii U版で、外に出かける際は3DS版でといった具合に、いつでも『MH3G』を楽しめる環境が整うことになる。

さらにローカル通信であれば、Wii U1台につき、ニンテンドー3DSを3台まで接続してマルチプレイが可能。もちろん、Wii U版同士ならインターネットを介したマルチプレイを、もちろん無料でプレイすることができる。

プレゼンテーション時に流れた資料

そして、辻本氏は「Wii U GamePad」ならではのチャット機能について説明。『モンスターハンター3G HD Ver.』ではソフトウェアキーボードを備えており、別途キーボードは不要。入力方法としては、キーボードタイプ(ローマ字入力/かな入力)や、フリックによるケータイタイプ、手書き認識による手書きタイプが用意されている。「よろしくお願いします!」「グッジョブ!」「ドンマイ!」「爆破します!」など、あいさつやかけ声と言った定型文も数多く用意。もちろん、定型文を編集することも可能。チャット機能は「ZL」ボタンで呼び出すことができる。本作と3DSのグラフィック比較や操作感などは、「『モンスターハンター3G HD Ver.』体験会」の記事でチェックしていただきたい。

プレゼンやチーム対抗戦はテレビ会議システムで中継されていた

Wii U GamePadでの文字入力を実演。「おっす、オラ」という言葉を入力しようとして、会場は大爆笑

プレゼンテーションの終了後、スペシャルゲストとしてお笑い芸人「ザ・たっち」のたくやが、大阪本社にはかずやが登場。テレビ会議システムによる東京・大阪間での"ちょっと! ちょっと、ちょっと!"や"幽~体~離脱~"などの遠距離ギャグを披露。さらに、モンハンイベントのみの新ギャグ「ちょっと! ちょっと、ドスちょっと!」や、「『おすぎです!(かずや)』『ピーコ希少種です!(たくや)』」も飛び出し、会場は大爆笑。

その後、「ザ・たっち」による2人でのマルチプレイも行われ、クエストは火山、☆7のブラキディオスに挑戦。たくやは「あ。こんなところに洞窟あったんだ」「(何度もこのステージに挑戦してますが)ボク、初めてここに来た気がします」など、終始火山ステージの美麗さに見とれていたが、結局いいところなくブラキディオスに完敗。しかし、フルHD化された『モンスターハンター3G HD Ver.』の世界を存分にアピールしていた。

スペシャルゲスト「ザ・たっち」のたくやさんの登場に来場者は大喜び

「ちょっと! ちょっと、ドスちょっと!」のギャグは遠距離の時間差のおかげで若干不発(逆に場内は爆笑)。「『おすぎです!』『ピーコ希少種です!』」では息の合ったコンビプレイを披露

イベント後半は、ユーザー全員が東京・大阪で4人のチームを組んで5つのアトラクションにチャレンジするというチーム対抗戦を開催。アトラクションは、通常のクエストをアレンジしたものとなり、音を消した状態で肉焼きに挑戦する「サイレント肉焼き」や、2つの卵を納品するタイムを競う「たまご運び!」、4人全員がアイテムを持ち寄ってアイテムを調合し大型モンスターを罠にはめる「罠を調合してハメよう!」。さらには、東京・大阪チームに分かれて生肉や毒生肉などを隠して見つかるかを競う「生肉かくしんぼ」や、モンスターを倒して素材を集める「孤島の素材集め!」などバラエティに富んだゲーム内容になっていた。

参加者は声を掛け合ってプレイしながらもWii Uのチャット機能も駆使し、マルチプレイを楽しんでいた。参加者にプレイ中の感想を聞いてみると「リアルになったモンスターに圧倒された」「オンラインが無料でよかった」「Wii U GamePadが意外と軽い」「HD Ver.だとモンスターの印象がまったく違った」といった声が寄せられた。「Wii U GamePadの操作に戸惑った」という声も多かったものの、アトラクション後半などはすっかり馴じんだようで、スムーズな操作ができているように見えた。

チーム対抗戦の前に、まずは『MH3G HDver.』を体験プレイ。中には小学生の参加者もいた

チーム対抗戦の様子。最初は遠慮がちだったが、アトラクションが進むにつれて、相談し合い、声を掛け合うことでイベント後半は仲良くマルチプレイを楽しんでいた

終始和やかな雰囲気で行われた今回のイベント。「ザ・たっち」のたくやに話を聞いてみたところ、「2人離れてのイベントは今回が初めてでしたが、本当に楽しかった。なんだったら、これから(1人で)……」(と、かずやからテレビ越しにツッコミが入る)とご満悦な様子。そして、最後に土本氏は「今回、チャットによるコミュニケーションを楽しんでいただけたようで良かったです。また、友だち同士、1人の家に集まってWii U版と3DS版でマルチプレイを楽しんでもらえるかと思います。今後も、モンハン部コミュ交流会を行っていきますので、よろしくお願いいたします」と話し、大盛況のイベントは終了した。

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