バンダイナムコゲームスは、日本生まれのゲームキャラクターを海外でウェブコミック化するユニークな試みで、すでにアメリカやイギリスなので人気を集めるウェブコミックサイト「ShiftyLook」の日本上陸を記念して17日、都内でプロデューサーやクリエーターによる概要説明会を含むスペシャルイベントを開催した。
ウェブコミックサイト「ShiftyLook」は、バンダイナムコゲームスの『ベラボーマン』や『ワンダーモモ』といったレトロゲームのキャラクターたちをリメイクし、「レトロの力を活かす」というビジョンで展開されている無料のウェブサービス。現在はその第一弾としてウェブコミックスを配信中で、海外のウェブコミックス界の有名クリエイターたちがストーリーを考え、作品を描いている。
すでにアメリカやイギリスなど英語圏では人気を集めており、現在15作品ある英語版の連載コミックのうち、特に人気の高いものを日本語翻訳版のコミックスとして展開するという。日本のゲームキャラクターを海外のクリエイターがコミック化するという"逆輸入版コミック"となっているのが大きな特徴だ。
ShiftyLookについて、バンダイナムコゲームスのゼネラルマネージャー栗田穣崇氏は「今年の3月にスタートしました。日本のウェブコミックスは、著作権保護の関係でフラッシュになっていたり、アプリで電子書籍で展開していますが、サイトにいけば画像でコミックスがあるとシンプルな作りになっています。我々のグループはたくさんのキャラクターを持っているのですが、映像やゲームを作るにはコストがかかる。その点、コミックならばコスト的にもチャレンジしやすく、アメリカではウェブコミックスが盛り上がっているのに加え、80から90年代に『パックマン』が非常に流行ったという実績もあります。いまでも『パックマン』や『ディグダグ』は非常に人気があり、我々が持っているレトロゲームというものをウェブコミックスを使って、海外のお客さんに楽しんでいただき、新しいキャラクターを生み出す場にするべく立ち上げました」と述べ、今後の展開にも自信を見せていた。
イベントには多くのコミックを手がけるクリエイターも駆けつけ、それぞれの作品ついても語っていた。今後については、日本での反応をみながらコミックの翻訳を続けていくのか、日本独自の展開を行うのか見極めていきたいという。