日本はどんなにおいがするのか聞かれたら何と答えますか? 無臭じゃないの? と思われるかもしれませんが、しょうゆのにおいがするという外国人の方の意見もあります。今回は日本に住む外国人20人に、各国のにおいについて聞いてみました。
■柔軟材や香水のにおいがあふれています(人から)。街は麦のような懐かしいにおい(ハンガリー・女性・30代前半)
いい香りに包まれた人々、老若男女そうなのでしょうか? だとしたら理想的ですね! 街は麦のにおい、なんて叙情的なんでしょう。ハンガリーへの思いが急激に募ってきました。すてきな旅になりそうな予感です。
■空気のおいしいにおい(フィンランド・女性・50代前半)
これまたさわやかですね。旅行に行くのではなく、住んでみたいです。澄んだ空気の中で毎日思い切り深呼吸できたら身も心も幸せですね。
■生ごみ。日本のようにきれいな街ではないです(イギリス・男性・40代前半)
一気に様子が変わりました……。日本も銀座のようなきれいな街もあれば、道路にごみが捨てられているような街もあります。繁華街や都市部の若者が多く集まるエリアなどは、どの国も多少そうなのかもしれませんね。
■殺菌クリーナーのにおいがする(ベトナム・女性・20代前半)
そのにおいをかき消すために……かどうかは分かりませんが、衛生面に気を配っていることが伺えます。大事な心がけです。
■汚染の匂いにおい?(イタリア・男性・30代前半)
■ガソリン臭い(タイ・女性・30代前半)
だ、大丈夫ですか? 工業地帯や交通量が多い場所では仕方のないことですが、どうにか解決したい問題です。たまにはフィンランドのようなところへ行って浄化を行ってみたいものです。
■空港は特に特徴的なにおいはない。街(特にアムステルダム)は大麻のにおい(オランダ・男性・30代前半)
そ、そうなんですか!? 大麻のにおいがよく分からないのですが、現地で不思議なにおいを感じたらそう思っていいということでしょうか……。ちょっとドギマギしてきました。あ、でも現地でこのドギマギを引きずっていたらややこしいので……フラットな気持ちで行きましょう!
■シャルルドゴール空港のターミナル1は、古い「カマンベール」と言われています。フランスが初めて建てた空港で、リニューアルされているにも関わらず、歴史を感じる古い空港です。中央のエスカレーターの交わり合いは特に見ものです(フランス・女性・20代後半)
チーズの中でもカマンベールは香りが芳醇(ほうじゅん)ですが、そのにおいが漂っているのでしょうか。空港でも販売していますし、特にカマンベールは高級なものほどにおいが強いそうです。なんともフランスらしいですね! 食べ物絡みのにおいはまだまだあります。
■香辛料のにおいか、食べ物のにおいがする(中国・男性・20代後半)
■街角は屋台で売っているアーティチョークのにおいがする(ペルー・男性・50代前半)
■八角のにおいがします(台湾・男性・20代後半)
活気が感じられます! 雰囲気とにおいに釣られて、ひたすら食べてしまいそうですね。身体のお肉を気にしつつも……。でも、食事はやる気・元気・勇気の源ですから! たくさん食べて冒険に備えましょう。そして、今回もっとも冒険心をかき立てられたのが次の回答です。
■とても暑くムンムンした空気の中で、ほこりのにおいがします(エジプト・男性・40代後半)
なぜか無性にその空気に、においに触れたくなりました。暑さに体力を奪われ、ほこりで目や鼻がむずがゆくなる。決して快適とは言えないこの状況ですが、非常に異国情緒を感じさせられたのでした。
空港はその国の玄関です。近代的な建物ときれいに整備された快適空間、そして各国独自のにおいが私たちを出迎えてくれます。空港から市街地へ移動すると、そこには人々の生活があり、街中のにおいはその国の日常をのぞかせます。視覚、聴覚と同様に、嗅覚(きゅうかく)も私たちにいろんなことを教えてくれるのですね。