タッチパッドつきリモコンで23型デスクトップをらくらく操作
本機に搭載しているOSはWindows 8の64bit版。Windows 8はタッチ操作にも適したOSなので、各社でタッチディスプレイ搭載モデルが登場しているが、今期のVALUESTARにはタッチディスプレイ搭載モデルがない。
もちろん、他社からもタッチディスプレイを搭載せず、従来通りにキーボードとマウスで操作する方法を選択したモデルはあるが、VALUESTARはそのようなアプローチとも違う。
キーボードとマウスに加え、リモコンが付属しているのはテレビ機能搭載モデルでは珍しくないが、今期のVALUESTARが採用しているリモコンは妙に大きい。幅が広いのだ。
実はひっくり返すと5点マルチタッチで操作できるタッチパッドが内蔵されている。スマートフォンの幅を意識したというこのタッチパッド付きリモコンが、Windows 8を搭載した23型AVPCの操作性を大きく向上させているのだ。
リモコンの側面には3段階に切り替えられるスライドスイッチがあり、リモコン面を有効にするか、タッチパッド面を有効にするか、どちらも無効にするか選択できる。この切り替えにより、リモコン操作をしようとしているのにタッチパッドが反応してしまった、というような誤作動を防ぐことができる。
タッチパッド自体は、ノートPCに搭載されるジェスチャー機能つきタッチパッドと利用感は近い。その形状で面白いのは、リモコンを横持ちした時に左右の両端が丸く膨らんでいる形状であり、ここを握るように持って利用できること。両手で持つと、ちょうど携帯型ゲーム機を持っているような形になる。
パッド左右には左クリック、右クリックボタンと「Windows Start」と書かれたボタンが配置されている。「Windows Start」ボタンは、キーボードやディスプレイ部に搭載しているボタンと同等の役割で、スタート画面とデスクトップが切り替わる仕組みだ。後はタッチパッド上で指を滑らせて位置を指定し、クリックボタンでコントロールすれば良い。
タッチパッド部にて3本指でタッチして左右に動かすとページの行き戻り、上下に動かすとページのアップダウンが行える。さらに4本指でタッチして上に動かすとアプリの切り替え、下に動かすとデスクトップ表示が実行できる。
使ってみると、リモコンのカーソルボタンを使いながらよろよろとカーソル移動をさせるよりずっと快適だった。Windows 8独特の操作にも対応していることで、本機から離れた状態でも本体操作に差し支えないことが便利だ。
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