観客の子ども達が参加するラストシーン

子どもの健全育成を図る活動や、演劇に関する活動などを行っている「Inseki Project(インセキ プロジェクト)」は12月14日、オフィス用品販売などを行っている「メルファム」、総合物流サービス会社の「メールハウス」とコラボレートし、東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市立浜市(はまいち)小学校で演劇を上演する。

上演作品は、同法人のオリジナル作品「おんがえし おんがえし おんがえし」。かつて主人公に小さな恩を受けた動物やいきものたちが、大人になって困った事態になっている主人公のところに、人間の姿に変身して現れ、何とか主人公を助けようとするストーリーになっている。

同作品は、2011年11月の初演以来、「演劇による復興応援プロジェクト」でこれまでに2回上演されており、ラストシーンには児童の特別参加シーンがあるという。

また、上演前には、作品にちなんだ紙芝居「かさじぞう」も実施。児童には、河北町の仮設住宅に避難している人が手縫いで製作した、「お地蔵さんのぬいぐるみ」をプレゼントする予定だ。

なお、浜市小学校は、現在自校の校舎が使えないため、市内の小野小学校で授業を行っている。また、本年度で閉校が決まっており、同上演は「浜市小学校としての最後の1年間に楽しい思い出をたくさん作ってあげたい」という思いから浜市小学校のPTAが企画。同法人に依頼をしたとのこと。