日本の文化が外国人に知られるようになって久しいですが、どのようなことが知られているのでしょうか。日本に住む外国人20人にそれぞれの母国で有名な日本人を聞いたら、その答えが見えてきました。
■渡辺謙。時々ハリウッド映画で出てるから(アメリカ・女性・20代後半)
■ビートたけし。フランス人によく根付いている映画の文化ではビートたけしの作品が有名だから(フランス・女性・20代後半)
■黒澤明監督。彼の映画が人気だから(フィンランド・女性・50代前半)
映画は世界的な影響力がありますね。黒澤映画は映画監督の中にもファンが多いことでも有名です。死してなお生き続ける男ですね。
■玉木宏です。のだめカンタービレという、彼が出演したドラマが大ヒットしたからです(台湾・男性・20代後半)
■小林綾子さんです。ずっと前ですが、ドラマ「おしん」がエジプトで大ヒットしたからです(エジプト・男性・40代後半)
新旧日本のドラマが海外で大ヒットです。おしんはひとりの女性が、苦難に耐え忍んで生き抜いていく姿が涙を誘う名ドラマ。エジプトではおしんの放送中に停電が起こり、視聴者が大激怒でテレビ局に詰め掛けるという事態にもなったようです。
■浜崎あゆみ。歌がうまくて、いつも中国でコンサートをしているから(中国・男性・20代後半)
■ラルク。音楽が人気があるから(シンガポール・男性・20代後半)
■宇多田ヒカル。本人の歌が感動的できれいです(アルゼンチン・男性・20代後半)
日本でヒットすると、特にアジア諸国にはあっという間に知れ渡ります。コンサートを現地で開催する機会が多いのも、ファンが増える要素のひとつですね。
■中村俊輔。イギリスのサッカークラブ「セルティック」で活躍していたので、ある程度有名です(イギリス・男性・40代前半)
海外クラブでプレイし、覚えてもらえています。日本サッカーがレベルアップしている証拠ですね。
■サッカー日本代表の本田選手と中田元選手。サッカーが一番盛んなスポーツで、しょっちゅうウズベキスタン・日本戦が行われるからです(ウズベキスタン・男性・20代後半)
ウズベキスタンはワールドカップ出場の予選地域が日本と同じなので、必然的に試合をすることが多くなりますね。いつもドキドキしながら見ていますよ!
■村上春樹。数年前は、村上春樹の小説がはやっていたからです(ロシア・女性・20代後半)
■村上春樹。独特な作品を書いているからです(スペイン・男性・20代後半)
ハルキストは世界中にいるようです。彼の作品は発表されると必ず話題になりますね。それは日本だけではなさそうです。村上氏は海外文学の翻訳も手がけているので、そちらも面白そうです。さて、ノーベル文学賞、いつの日か受賞するのでしょうか?
■佐藤琢磨。F1が人気だからです。いつもテレビでやっています(ハンガリー・女性・30代前半)
ハンガリーGPが2012年7月にありましたね。日本人では小林可夢偉選手が出場していました。日本では夜に放送されていることが多いですが、ハンガリーではどうなのでしょうね? できれば一度間近で観戦し、あの命がけのスピードを感じてみたいところです。さて、次は文化・スポーツとは違った枠の方です。
■前の小泉首相は一番知られていると思う。彼は任期にはベトナムと日本との関係がよかった(ベトナム・女性・20代前半)
総理大臣、日本の顔ですものね。首脳会談でODAに関しての意見交換など行っていたのが印象的です。しかし、この回答者の女性がまだ10代の頃の話かと思われます。しっかりしていますね。
■天皇。オランダ王室との特別な関係のため(オランダ・男性・30代前半)
オランダは日本と古くから付き合いがある国です。鎖国中の日本においても取引を認められていて、その頃から特別感が生まれていたのかもしれませんね。現代でも、皇室の方々がオランダへ長期滞在されたりしています。余談ですが、「ランドセル」の語源はオランダ語です。
鎖国の時代はどこへやら、現在は多くの日本人が世界中で羽ばたいています。結果、文化・芸能・スポーツ・政治等、あらゆるジャンルで日本人の名前が挙がりました。自分のことではないけれど誇らしいですね。