もしも自分の夫が巨額の借金の負債者になったら……。そんな風に考えてみたことはあるだろうか。結婚した相手とはいえ、他人といえば他人。でも家族といえば家族。離婚の理由にも十分なるだろう「夫の借金」について、マイナビニュース既婚女性会員288名がどういう選択をするのか、見ていこう。
>>妻が巨額の借金を背負っていたら? - 夫「そこまで愛情ないので離婚する」も見るQ.結婚相手が突然巨額の借金を背負ったとしたら、あなたはどうしますか?
1位 自分たちの力だけで一緒に返済していく 33.3%
2位 離婚する 28.3%
3位 両親や兄弟の力を借りて一緒に返済していく 12.7%
4位 結婚相手に1人で返済してもらう 12.0%
5位 別居する 5.3%
■自分たちの力だけで一緒に返済していく
・「夫婦の問題だと思うから」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「信頼関係で成り立っているので、簡単に見放すことはできない」(29歳女性/建設・土木/クリエイティブ職)
・「自分たちで解決をすることでより夫婦の絆を深めることができるからです」(28歳女性/その他/その他)
■離婚する
・「自分も苦しい思いはしたくないし、たとえ返済しても繰り返しそうだから」(27歳女性/印刷・紙パルプ/事務系専門職)
・「今でも離婚したいと思ってるから」(30歳女性/通信/販売職・サービス系)
・「金の切れ目は縁の切れ目」(31歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
■両親や兄弟の力を借りて一緒に返済していく
・「自分たちで返したい気持ちが強いけど、黙っているとよりストレスになってしまうし、家族なんだから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「利子が増えても大変なので、とりあえず身内に協力して返済し、その後身内には返済する」(29歳女性/その他/その他)
・「せめて、家族だけは味方でいたい」(29歳女性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
■結婚相手に1人で返済してもらう
・「理由にもよりますが、結婚していたとしても基本的には自己責任」(31歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「私が一緒に背負い込む理由がまったくわからない」(26歳女性/その他/事務系専門職)
・「自分のケツは自分で拭けと思うから」(24歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
■別居する
・「連帯責任を避けて、責任をとってもらうため」(44歳女性/その他/その他)
・「別居しながら先のことを考える」(29歳女性/小売店/事務系専門職)
・「借金の理由にもよるけど、別居して離婚しても何とかなるか確かめる」(30歳女性/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)
■番外編: 実際に苦労している女性もいる!
・「すでにお金にだらしないので、これ以上借金を負ったら付き合いきれない」(33歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「実際にそういうこと(数千万程)が2回も起きていている」(33歳女性/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)
■総評
1位は「自分たちの力だけで一緒に返済していく」。自分の家族や親戚には頼りたくないし、2人の問題だから2人で解決する、という回答ばかりだった。また「見捨てるなんてあり得ない」「夫婦として当たり前」という美しい夫婦愛もたくさん見ることができた。僅差での2位は、打って変わって「離婚する」。冷たい意見ばかりではなく、自分に相談もなく借金したことが許せない、というもっともな回答も多かった。
3位は「両親や兄弟の力を借りて一緒に返済していく」。巨額の借金返済は自分たちだけの力ではとてもムリ、という現実的な意見が多かった。相談相手が欲しい、という声も納得だ。4位は「結婚相手に1人で返済してもらう」。こちらはキッパリ「相手の責任」とする回答がほとんどだった。最後の5位は「別居する」。離婚までは至らないが、どちらに転んでもいいように様子見で距離を置きたい、といったところか。
既婚男性にも同様のアンケートを行ったのだが、順位自体は全く同じだったものの1位の「自分たちの力だけで一緒に返済していく」が男性側は54.7%と女性より高かった。2位の「離婚する」は男性15.7%で女性より低く、この結果、世の既婚男性はどう受け止めるのであろうか。
(文・アリウープ 中嶋絵里)
調査時期: 2012年10月3日~2012年10月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性288名
調査方法: インターネットログイン式アンケート