ジャパンネット銀行は15日、インターネットバンキングに関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、10月30日~11月1日の期間にインターネット上で行われ、同行口座を保有する20~50代の男女5,896名から有効回答を得た。
まず、インターネットバンキング全体に関わる被害や危険に遭ったことがあるか尋ねたところ、19.4%が「ある」、80.6%が「ない」と回答。「ある」と回答した人にその内容を聞くと、最も多かったのは「フィッシングメールの受信」で9.3%。以下、「スパイウェアへの感染」が6.4%、「個人情報や口座情報の流出」が4.9%、「預金の不正出金」が0.9%と続いた。
金融庁発表のデータによると、2011年度のインターネットバンキングでの不正出金は3億5,500万円に上るという。そこで、インターネットバンキングに関する犯罪被害が増加傾向にあることを知っているか質問したところ、「知っている」は81.6%に上ったのに対し、「知らない」は18.4%にとどまった。
インターネットバンキング全体のセキュリティに不安を感じるかとの問いに対しては、14.5%が「感じる」、45.2%が「どちらかといえば感じる」と答え、合わせて約6割が不安を感じていることが判明。それに対して、「感じない」は9.3%、「どちらかといえば感じない」は31.0%だった。
また、ジャパンネット銀行利用者に対して同様の質問をしたところ、セキュリティに不安を「感じる」は5.9%、「どちらかといえば感じる」は24.7%となり、不安を感じている人は約3割にとどまったという。一方、「感じない」は21.8%、「どちらからといえば感じない」は47.6%だった。
インターネットバンキングを利用するために銀行を選択する場合に重視することとして、最も多かったのは「セキュリティ」で80.6%。次いで、「手数料」が59.4%、「振り込みなど決済の利便性」が53.3%、「健全な経営状態」が36.2%となった。インターネットバンキングのセキュリティに対する不安からか、手数料や利便性よりもセキュリティを重視する人が多くなっていることが分かった。
モバイル端末でインターネットバンキングを利用できること(モバイルバンキング)は便利だと思うか聞いたところ、「便利だと思う」は52.3%、「どちらかといえば便利だと思う」は35.0%。反対に、「便利だと思わない」は6.8%、「どちらかといえば便利だと思わない」は6.0%にとどまった。一方、バンキング専用アプリをインストールすることに不安を感じるかとの問いに対しては、25.6%が「感じる」、41.6%が「どちらかといえば感じる」と回答。それに対して、「感じない」は9.7%、「どちらかといえば感じない」は23.2%だった。