米Wall Street Journal (オンライン版)の11月15日(現地時間)の報道によれば、米Googleは現在iOSデバイス向けのMapsアプリのテスト版をリリースしており、間もなくApp Storeへの登録を申請する可能性があるという。もしAppleが同ストアへの登録申請を通せば、iPhone 5とiOS 6リリース以降問題になっていた地図問題の一端が解決することになるかもしれない。
同件はWSJが関係者1人の話として報じたもの。外部の一部協力者に対してこのGoogle Maps for iOSのテストバージョンを配布しており、そのフィードバックを求めている段階だという。ただし、具体的にどの時期にGoogleがMapsアプリを登録申請し、この申請をAppleが受理するかは現時点で不明だ。iOS 6における地図アプリは従来のGoogle Mapsを利用したものからApple謹製のMapsアプリへと変更されたが、一方でこの完成度の低さは多くのユーザーの知るところとなり、CEOが謝罪し、iOS部門とトップだったScott Forstall氏が辞任する事態にまで陥っている。
GoogleがiOS向けのMapsアプリを開発しているという噂は以前からあるが、「実際にGoogleが製品としてリリースするのか?」「そしてそれをAppleが受理するのか?」の2点から議論が巻き起こっている。一方でiOS 5.x以前のMapsアプリの使い勝手を提供するソリューションが現時点でiOSに存在しないのも事実で、両社の去就に注目が集まることになる。