デルのWindows 8搭載ノートブックの第1陣のひとつである「Inspiron 15z」は、同時に発表されたXPS 12のような派手さはないものの、従来型のノートブックの形を踏襲し、無難な形にまとめ上げた――という印象を受けた。これは決して悪い意味ではなく、PCのタッチパネルにまだ抵抗感のあるユーザーにとっては、「Inspiron 15z」が安心してWindows 8を使い始めるのにベストな選択肢の1つになり得る、ということ。Windows PCやWindows 8に慣れていない段階でいきなりタッチパネルからスタートするのは、実用的にPCを使いたいユーザー層やビギナーにはハードルが高いと個人的に感じているからだ。

そういう意味では、15.6インチの大画面ということもあり、「Inspiron 15z」はInspiron 14zよりさらにホーム利用やファミリー向けに寄った製品といえるだろう。「ベーシック」モデルが54,980円からと、比較的リーズナブルな価格設定になっていることからも、これまでWindows 7などを使ってきたユーザーが初めてWindows 8マシンを導入したいという場合にも、積極的におすすめしたい一品だ。

製品名 Inspiron 15z
CPU Intel Core i7-3517U(1.9GHz)
チップセット Mobile Intel HM77 Express
メモリ 8GB(「プラチナ」構成では4GB、11月15日現在はキャンペーン適用で6GB)
ストレージ 500GB SATA HDD+32GB mSATA SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 630M(2GB)
ディスプレイ 15.6インチTruelife HDディスプレイ(1,366×768ドット)
サイズ W382×D250×H20.9~21.0mm
重量 2.17kg
ネットワーク IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、有線LAN、Bluetooth 4.0、
OS Windows 8
直販価格 74,980円(11月15日現在、「プラチナ」構成の場合)