タッチ操作にも最適化されたWindows 8を採用したことで、操作性の面でよりメリットの大きい「プレミアム タッチパネル」モデルを選択したくなってしまうユーザーは多いかもしれない。しかし、非タッチパネルであっても、「Inspiron 15z」が備える大きめのタッチパッドを効果的に活用することによって、タッチパネルに準じた快適な操作が行える。

大きめのタッチパッドはマルチタッチによるジェスチャー操作に対応

最近のデルの他のノートブックシリーズでも採用されているこのタッチパッドは、マルチタッチ対応で、2本指、3本指、4本指でのゼスチャー操作を行える。たとえば2本指のスワイプで上下左右スクロール、4本指の下フリックでウィンドウの非表示・全表示を切り替える、といった操作が可能。これらに加え、3本指による上下フリックでアプリ検索画面と設定検索画面を表示できるなど、Windows 8で新たに追加された機能にもさっそく対応している。キーボードショートカットも合わせて覚えれば、シチュエーションによってはタッチパネルだけで操作するよりもWindows 8を効率的に使いこなせるだろう。

3本指によるジェスチャー操作で、アプリ検索画面と設定検索画面を表示できる

3つのホットキーでは、「Windows モビリティ センター」の起動やオーディオ設定の切り替え、任意のアクションを実行することが可能

今回試した機種は500GB HDD+32GB SSDという構成のため、実際に購入できるモデルの性能とはやや異なってくる可能性はあるが、電源投入からModern UIのスタート画面を表示するまでが約18秒、スリープ状態からロックスクリーンの表示までがわずか5秒だった。この部分はおそらく「ベーシック」など他のモデルでもそう大きくは変わらないだろう。タブレットのように……とまではいかないが、すばやく使い始められるUltrabookならではの機動力の高さはやはりうれしいところだ。

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