「Inspiron 15z」は、最小構成の「ベーシック」から、タッチパネル搭載の「プレミアム タッチパネル」、最上位の256GB SSDを搭載した「プラチナ・SSD」まで、計5つのモデルがラインナップされる。今回のレビューにあたってお借りしたのは、ほぼ「プラチナ」と同等のハードウェア構成で、メモリ容量が4GBから8GBに増量されていた。
CPUはIntel Core i7(1.9GHz、ターボ・ブースト時最大3.0GHz)、メモリは8GB、ディスプレイはLEDバックライト液晶の15.6インチ(1,366×768ドット)で、タッチパネルは非搭載。Ultrabookとしては珍しい光学ドライブもInspiron 14zと同様に内蔵している。ドライブは薄型のトレイローディングタイプ(書き込みはDVD±R/±RW/RAM/±RDLに対応)だ。
本体の側面にはUSB 3.0ポート×4とHDMI 1.4ポート×1、カードスロット(SD/マルチメディアカード、メモリースティック共用)、3.5mmマイク入力/ヘッドフォン出力兼用端子を備え、通信機能についてはギガビット対応のLANを装備しているほか、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANと省電力のBluetooth 4.0 (Bluetooth Low Energy)に対応。グラフィックチップはちょっとがんばっってディスクリートのGPU(NVIDIA GeForce GT 630M)を搭載している。
Inspiron 14zから大きく変わったところとしては、まず当然ながら筐体とディスプレイのサイズが挙げられる。ただし、ディスプレイ解像度は1,366×768ドットで変わっていないため、相対的にピクセル密度は若干下がることになった。15インチクラスになるとフルHD解像度の機種も今や少なくないので、より高解像度を望みたいところではあるが、画面全体としての見やすさは向上することから、この点をメリットと取るかデメリットと取るかは人によって異なってくるだろう。
その他ハードウェア面における変更点としては、先述のとおり記録型のDVDドライブが搭載された点と、筐体サイズに余裕ができたためかUSB 3.0ポートが2個増えた点がある。また、カメラの横に配置された内蔵マイクはデュアルアレイとなり、外部マイク入力端子を使わなくても高品質な音声入力が可能になった。
次のページ:エントリークラスながら質感は維持 |