PR会社であるコミュニケーションデザイン総合研究所は10月、「いい夫婦の日」(11月22日)を前に、20代から60代の既婚者1,291名を対象に家事に関するアンケート調査を実施した。その結果、妻が1日に負担する家事の量は夫の3.5倍であり、家事分担について妻は夫の2.5倍不満を抱えていることが明らかになった。調査期間は10月26日から10月30日。
「家事にかける1日あたり平均時間は?」と尋ねたところ、妻は176.1分、夫は51分となり、妻は夫のおよそ3.5倍となった。
「配偶者の家事への満足・不満は?」という質問で「満足している」と回答した割合は、夫が81.5%、妻が53.6%。妻が夫の家事に不満を持つ割合(46.5%)は、夫が妻の家事に不満を持つ割合(18.6%)のおよそ2.5倍となっている。
「家事に積極的な夫」(カジメンの夫)の妻と、「家事に積極的でない夫」(カジメンでない夫)の妻に「夫の家事の満足度は?」と質問したところ、夫がカジメンの夫婦(82.9%)は、夫がカジメンでない夫婦(46.4%)のおよそ1.8倍満足している結果となった。
また、「配偶者の家事に満足」と回答した人のコメントでは、「本来は自分も手伝うべきだと思っているが、やってくれていることに対してはとても満足している」(30代男性)、「お互いが共働きで家事の分担をしているため、かなり満足」(30代女性)などがあげられた。
一方、「配偶者の家事に満足していない」と回答した人からは、「まったくきれいになっていないし、おいしくもないし、そもそもやる気がない」(40代男性)、「基本的には何もしないのが不満です。男は家事をしないで良いと育てられたらしいです」(50代女性)、「共働きなのに家事や育児の負担が大きすぎる。言っても理解できないのが情けない」(60代女性)などのコメントがよせられている。
なお、「夫婦で過ごす時間(食事、会話、外出)は?」という質問のうち「夫婦で会話をする時間」については、夫がカジメンの夫婦(80.2分)は、夫がカジメンでない夫婦(68.0分)より、およそ2割(12.2分)長い。
同様に、「夫婦で一緒に食事をする時間」も、カジメン夫婦がおよそ1割(3.8分)長く、「夫婦で一緒に外出する時間」はおよそ3割(13.2分)長い結果となった。
同調査では、夫の家事時間が平均値より長い夫を「家事に積極的な夫」(カジメン)とし、夫が"カジメン"の夫婦を「カジメン夫婦」と定義している。