MasterCard Worldwideは11月7日、シンガポールのスタンダード・チャータード銀行とともに、シンガポールで初となるインタラクティブ・ペイメントカード、セキュリティトークンカードを発表した。同カードは、MasterCardのディスプレイ技術を活用した次世代のペイメントカードとなっている。
NagraID Security社製のMasterCardのディスプレイカードは、見た目や機能は、クレジットカードやデビットカードと同様。だが、特徴として、カードに液晶ディスプレイが埋め込まれており、認証セキュリティとして、ワンタイムパスワード(One Time Password)の生成機能が内蔵されており、本人認証のためのボタンが備わっている。
このMasterCardディスプレイカードは、1枚のカードに標準的なペイメントカード機能と最新のセキュリティトークン機能が備わっている。今後、同カードには、クレジットカードの利用残高、ポイント、直近の取引状況、その他インタラクティブな情報などもリアルタイムで表示できる機能が備わる予定という。
スタンダード・チャータード銀行のオンラインバンキング及びブリーズ・モバイル・バンキングの利用者は、2013年1月から、スタンダード・チャータードのセキュリティトークンカードを一定額以上の支払いや送金といったリスクの高い取引に加え、第三者の振込先の追加、個人情報の変更といった新しいパーソナル・セキュリティ・デバイスとして利用することになる。
ディスプレイカードは、下記のクレジットカード及びデビットカードで利用可能となっている。
クレジットカード:MasterCard Platinum、Bonus$aver
デビットカード: MasterCard Super Salary、XtraSaver、Bonus$aver
MasterCard Worldwide、東南アジア地域プレジデントのマシュー・ドライバー(Matthew Driver)氏は次のように述べているという。
「MasterCardは、最先端のペイメント技術を常に提供しており、1950年代に初めて紙のカードの発表以来、安全でデジタル決済に備えた磁気ストライプやEMVを導入してきた。そしてこの度、シンガポールで初となるスタンダード・チャータード銀行のディスプレイカードのローンチのサポートができたことを非常にうれしく思っている。オンライン決済やモバイル決済が増加する中、消費者は、さらなるセキュリティの強化を求めており、今後さらにペイメントカードの利用が増加する中、革新的なディスプレイカードによって、彼らのニーズを満たすものであると思っている」