ゲーマーにも魅力。いずれにしても究極を目指すユーザー向けの製品だ

GA-Z77X-UP7は、オーバークロック向けの、それも限界に挑むレベルのオーバークロック向けに設計されたマザーボードだ。一般的な空冷オーバークロックであれば、十分すぎると言ってよいスペックだろう。ただし、OC-Touchなどは空冷オーバークロックにおいても十分に便利である。余裕のある(ありすぎる?)電源回路も魅力である。

一方で、4-wayまで対応できるマルチGPUへのサポートは、究極を目指すゲーマーにとっても魅力的だろう。PCIeスロットへの給電コネクタや、2系統のEPS12VによるCPUへの安定した電力供給も、4-wayのような究極の環境下での安定動作面で期待できる。フォームファクタ的にはXL-ATXではなくE-ATX。しかし4-wayで最下段のスロットも利用する場合は、実質的にXL-ATXと変わらない点には注意したい。

オーバークロックとゲーマー、2つの目的は異なるが、最終的には似たようなスペックに落ち着くというのはよく言われているところでもある。どちらにしても、本製品を選ぶとなると「究極」あるいはそこを目指すユーザーであると思われる。もちろんIntel Z79 ExpressのGA-X79-UP7という製品もあるが、本製品も究極の製品のひとつであることに間違いはない。