初の6コア版Visheraが登場!
AMDの新コア採用FXシリーズ(Vishera)に、「FX-8320」「FX-6300」という2モデルが追加。FX-8320は8コア搭載の下位モデル、FX-6300はVisheraとしては初の6コアモデルとなる。価格はそれぞれ、15,500円前後と13,000円前後。すでに発売済みの「FX-8350」「FX-4300」とあわせ、発表された4モデルがこれで全て出揃った形となる。
8コアの「FX-8320」(左)は缶入り、6コアの「FX-6300」(右)は紙パッケージ |
OPNは、FX-8320が「FD8320FRW8KHK」(写真)、FX-6300が「FD6300WMW6KHK」 |
FX-8320の動作クロックは、定格3.5GHz/ブースト4.0GHz。最上位モデルFX-8350(同4.0GHz/4.2GHz)からはクロックが抑えられているが、TDPは125Wと変わらず、しかも価格は2,500円程度しか差がないので、「8コアで少しでも安く」という以外に選択する理由はないだろう。
一方のFX-6300は、動作クロックが3.5GHz/4.1GHzで、TDPは95W。同じ6コアでは、旧世代の「FX-6200」が125Wだったので、高性能化を図りつつ、省電力化を実現した。Visheraの中では、「95W版の最上位CPU」と見ることもできる。6コアというと中途半端な印象があるかもしれないが、価格的にもバランスは案外悪くない。
Opteronも新コアに、100万円マシンも
AMDは5日、コンシューマ向けのVishera/Trinityに続いて、Piledriverコアを搭載する「Opteron 6300」シリーズを発表したが、PC DIY SHOP FreeTでは、早速この6300シリーズ9モデルの販売を開始。すべて受注販売となり、納期は3~4週間ほどかかるとのこと。価格は57,800円からで、ソケットタイプは従来と同じG34。
6300シリーズは新コアを採用したことで、旧世代の6200シリーズに比較して、サーバー向けベンチマークソフト「SPECjbb2005」のスコアで最大24%の性能向上が期待できるという。また省電力化もポイントの1つとされ、ワット性能は最大40%向上した。
同ショップでの価格は、最上位モデルの「6386 SE」(2.8GHz/3.5GHz/16コア/140W)が16万1,800円。発表された10モデルのうち、省電力版の「6366 HE」(1.8GHz/3.1GHz/16コア/85W)以外の9モデルの取り寄せが可能となっている。
同ショップでは6300シリーズ搭載マシンの見積もりも行っており、その一例として、CPUが6378×4個(計64コア)、メモリが16GB×16枚(計256GB)という超ハイスペックな構成例を紹介。ちなみにこの「Server-OP4-6378-256GB」(型番)の価格は96万8,000円で、「100万円を切るようにした」(店員M氏)とのことだ。