サムスン電子のAndroidスマートフォン「GALAXY S III」は、同社のフラグシップモデルとなるハイスペック端末。世界的に人気を集めているモデルで、2012年7月-9月期においては、iPhoneなどの競合端末を抑え、世界でもっとも多く販売されたという報道も出ている。
日本国内においてはNTTドコモより「GALAXY S III SC-06D」として販売されている。約4.8インチのHD SUPER AMOLED(有機EL)を採用し、1.5GHzのデュアルコアCPUや約810万画素カメラ、2100mAhの大容量バッテリーを搭載するなど充実したスペックがが特長だ。SC-06Dでは、日本向けの機能として、ドコモのLTEサービス「Xi」、ワンセグやおサイフケータイなどの利用が可能となっている。
今回、GALAXY S IIIの人気の秘密を探るべく、3つの独自機能に着目して、その使いやすさや利便性を確かめてみた。GALAXY S IIIに興味を持っている人や、購入を検討している人は、ぜひご一読いただきたい。
動画を見ながら別の操作ができる「Pop up play」
最初に紹介するのは、画面の最前面に動画を表示し、視聴しながら別の作業ができるという「Pop up play」だ。Pop up playの使い方は簡単で、標準搭載されている「動画」アプリでの動画再生中に、画面右下に表示されるポップアップボタンを押すだけだ。すると、ホーム画面が表示されるとともに、画面上部に小さなポップアップで動画が再生されたまま表示される。
「動画」アプリでの再生中に画面右下のポップアップボタンをタップしよう |
ホーム画面が表示され、画面上部に小さなポップアップで動画が表示される |
ポップアップで動画を表示しながら、ほかのアプリを起動することも可能 |
ポップアップを表示したまま、ほかのアプリを操作することも可能で、動画を視聴しながらWebブラウザやSNSアプリなどを閲覧するといったことができる。ポップアップは、ドラッグして画面内を自由に移動させられるほか、タップすれば再び動画アプリに戻ることが可能だ。
動画の視聴中にWebブラウザで調べたいものが出てきたときや、Twitterの閲覧や投稿がしたくなったときでも、本機能があれば動画の視聴を止めることなく、さまざまな操作ができるだろう。
目の動きを認識して画面を消灯する「Smart stay」
続いて、ユーザーの目の動きを認識して画面の消灯を制御するという「Smart stay」という機能を見ていこう。通常、スマートフォンでは、画面にしばらく触れないと、操作していないと判断され、自動で画面が消灯するようになっている(動画やゲームなど、一部アプリを除く)。しかし、Webブラウザや電子書籍アプリなどの閲覧時には、画面に触れずに文字を読んでいるということも多く、自動で消灯してしまうのが不便な場合がある。
Smart stayを利用すれば、ユーザーの目の動きを認識し、画面を見つめている場合には、たとえ画面に触れていなくても、画面を点灯し続ける。また、画面を見つめている目線を外すと、画面が消灯するようになっている。すぐに画面が消灯するのが嫌だからといって、タイムアウトまでの時間を長く設定すると、それだけ端末を使っていないときのバッテリーの無駄な消費が多くなる。Smart stayを使うことにより、バッテリーの無駄な消費を抑えつつ、Webサイトや電子書籍などをじっくり楽しむことができるだろう。