住友商事と日本車輌製造および連結子会社のNIPPON SHARYO U.S.A.は共同で、米国カリフォルニア州交通局より準高速鉄道用2階建て客車130両を発注したことを発表した。
受注額は約3億5,200万ドル(約280億円)。同交通局と、イリノイ州、ミシガン州およびミズーリ州の各交通局との共同調達案件で、2015~2018年にかけてカリフォルニア州交通局に42両、その他の3交通局に合計88両を納入する。この契約にはオプションとして、各交通局側に合計300両までの追加発注権があり、オプション分の金額がを含めると総額約12億5,000万ドル(約1,000億円)の大型契約になる可能性がある。
米国では2008年の旅客鉄道投資および改善法に基づく各種鉄道車両の仕様標準化が進められており、今回の契約は2階建て客車標準仕様に基づく初の調達案件。今後もこの仕様にもとづく調達が数多く見込まれることから、住友商事と日本車輌では米国市場でのさらなるビジネス拡大をめざすとしている。