続いて、パートナー企業から新商品や新開発の技術について紹介があった。はじめに登壇したのはAdvanced & Wise Technology シニアセールスマネージャーの大貫志門氏。同社ではカーナビゲーションシステムなど、Bluetoothソフトウェアソリューションの開発を手がけている。大貫氏は「今後、コネクティビティを搭載したガジェット類の需要がさらに高まっていく」との考えを示した。
ワイヤレステクノロジーおよびブルーネクストジャパン代表取締役の森山正吾氏は、アナログ時計と表示パネルを採用したBluetooth Smart対応の腕時計「COOKOO」を紹介した。スマートフォンと連携した着信通知や紛失予防のほか、SNSとの連携、API仕様開示などの特徴を持つ。
バッファロー サプライ・メモリ・メディア事業部の原敬三氏は、iPhoneとBluetooth連携することで"鍵"の紛失を予防するキーホルダー「BSHSBTPT01B」、PCに近づくとログイン / 離れるとログアウトできるセキュリティカード「BSBT4PT02BK」などを紹介。今後は、NFC技術を使ってかざすだけでペアリングが完了するBluetoothマウス「BSMBB10N」などをリリースしていくという。
カシオ計算機 副主管の道蔦聡実氏は、iPhoneや一部Androidスマートフォンと連携するBluetooth 4.0対応の耐衝撃ウオッチG-SHOCK「GB-6900AA」を紹介した。同製品では音声着信やメール着信が確認できるほか、海外に行ったときにタイムゾーンの補正がスムーズに行われる。また、手持ちのiPhone / Androidスマートフォンを置き忘れたときには、アラームと振動で知らせるようになっている。
質疑応答では「無線LAN(Wi-Fi)との住み分けについてどう考えているか」との質問があった。ジャワンダ氏は「Bluetoothを補完してくれる技術には、色々なものが存在している。3GやNFCもそのひとつで、そういった意味ではWi-Fiもそのひとつであると考えている。特にインターネット接続ではWi-Fiが重要な役割を果たすと認識しているが、Wi-Fiが適していない分野もある。バッテリの寿命が短いなど、Bluetoothを用いれば2年近く運用できるケースでも、Wi-Fiでやろうとすると2日ほどしか持たないことがある」との考えを示した。
会場には、パートナー各社の新製品が展示されており、Bluetooth技術が実にさまざまな用途に使われ、かつ身近であることを実感できるものだった。