世界のApple系情報サイトで、アクセスログに「OS X 10.9」のバージョンが出現し始めて話題になっている。バージョン番号的には"Mountain Lion"こと現行OS X 10.8の次にあたるもので、フェイクの可能性も指摘されているが、複数サイトでの出現時期が近いこと、そしてApple本社のある米サンフランシスコ・ベイエリア周辺にIPアドレス所在地が集中していることから、同OSバージョンを入手したベータテスターによるものとの見方が強まっている。
同件はチェコのLetem svetem Applemが最初に報じたほか、9 to 5 Mac、Apple Insiderなどが自身のアクセスログを紹介する形でその存在を認めている。特に9 to 5 MacとApple Insiderのログを参照する限り、10月15日からこのアクセス記録が出現しており、同タイミングでOS新バージョンのテスト版配布等が行われた可能性がある。
9 to 5 Macによれば、IPアドレスの地理情報ではAppleの社内ネットワークならびに同本社のある米サンフランシスコ・ベイエリア周辺からのアクセスが確認されており、少なくとも同エリア内でOS X 10.9による4つの異なるIPアドレスからのアクセスが判明しているようだ。このうち2つは15インチのMacBook Pro with Retina Displayからのアクセスで、テスト環境のおおよその概要がつかめる。同サイトでは、社内外のベータテスターが同OSを試用した結果だと考えている。
Mac Rumorsでは過去にもOS X 10.7や10.8で同様の兆候が見られたことを報告しており、10.9でも同様に2013年半ばの正式ローンチをめどにOS開発が進められていると分析している。Mac OS Xはバージョン10.7以降、ほぼ1年ペースでの更新となっており、10.9もまた夏ごろをめどに正式提供が開始されるとの予測だ。